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第32話
「だからって、ななちゃんの気持ちまでも否定するのは違うんじゃない?」
「・・・・しつこいな・・おまえ、姫条に怒られるぞ」
「そりゃ、ななちゃんに確認したわけじゃないけど、恋愛感情じゃないにしろ、ななちゃんはあんたのこと好きだと思うよ?」
「恋愛感情抜きだったら、オレだって姫条のことは好きだぞ?」
これも嘘だ
根拠は?って言われてもわからないけど
なんか・・・うん
恋愛感情を持つことを拒否しているような気がする
だって、私を見ているようなんだもの
「オレのことはどうでもいいんだよ、おまえがどうするんだよ」
「私・・・私は・・・」
「お前こそ、鳥居が好きなら受け入れてしまえばいいだけだろ」
「・・・・でも」
顔を下げてもじもじしていたら
氷室に軽く頭を叩かれた
「何するの!」と頭を上げたら
氷室はすでに屋上の扉の前にいた
「もう面倒だから帰るわ あとは適当にがんばれ」
「ちょっと!」
後ろを向きながら、手をひらひらと振って
氷室は屋上を出て行ってしまった
がんばれって
どうがんばれって言うのよ!




