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◆思いっきり、イーっだ


◆思いっきり、イーっだ


蕎麦野郎が「細川、数学の追試テストは超難問にするからな! 赤点をとらないように猛勉強しておけよ!」と言ってきた。

『ふんっ、 あたしが数学で赤点なんか取るはずがないだろっ!』

心の中で思いっきり、イーっだをしながら生活指導室へ入る。

「細川さん。 そこのソファに座って」

「はい・・」


あたしは素直だ。

「昨日、学校をお休みしたわね」

「はい」

「先生に熱が出ましたって・・電話ではとても苦しそうな声だったわ」

「・・・」

あたしは、どう答えていいか分からないので、俯いたまま黙っている。

「それなのにお母様から、昨日は・・いいえ、正確には今日の零時過ぎに家に帰って来たと伺いました」

「・・・」

「それに細川さん、今朝も遅刻してきましたね」

「そ、それは・・」

「先生には、きちんと説明出来るわよね?」

久ちゃんの目は、あたしに真っ直ぐに向けられていて、誤魔化しは効きそうにない。

あたしは観念して正直に話すことにした。

だって、久ちゃんには、チッ〇ンラーメン作戦なんて、とても使えないもの・・・


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