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それは誰の見た夢だったのか?《読書・暫定》
「…………」
喫茶店を出るとそこには夕焼けに照らされた何処にでもある街。何処にでもある平穏な風景。
――彼女が当に美しいと感じなくなってしまった光景。
前を見れば三つの長い影が並び合う姿。
二つの影は寄り添って、もう一つの影はそれに付き纏う様に。
「…………(ズキッ)」
頭なのか、胸のなのか。鈍い痛みが自分を襲った様な気がして、彼女は左手を頭に、右手を胸へと当てた。
心音に変わりはなく、痛みや視界にぐらつきはない……ならば幻覚か。




