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-刹那の出逢い-
-…今日は結婚式。愛しい人との晴れの日だ。
この日をどれだけ待ち侘びただろうと、この国の女王・セリアは思いを馳せる。
彼とは身分も違えば、種族も違う。
仮にも一国の女王ともなれば、婚儀の相手にも細心の注意を払わねばならない。
それらを乗り越えての結婚式だ。気が乗らない訳が無い。
『セリア』
婚約者に名を呼ばれ、セリアは振り返った。
逆光で顔が良く見えない。
『ー…っ』
名を呼び、婚約者に抱き付こうとして気が付いた。
自分が短剣を持っている事を。
そして
血に濡れた婚約者が床に倒れている事をー…!!
『い…いやああぁっ!!』




