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勇者に転生したがスキル【調べる】しか使えず、全然強くないけど、頼れる仲間と魔王を倒します!  作者: 雨のち晴れ
双子のこれからと、アギトの新たな旅

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双子の絶望へのカウントダウン~第3部 最強の3人、いざ出陣~

「ふぁ~。無事に見つかったかなルナのやつ」


「あぁ、さっきのステラって子か………。まぁ、あのルナって子はあの帽子のおかげで目立つからな。平気じゃねーか?」


「うーん。だといいんだが、何か…………すげー嫌な予感する」


「またまた、大げさな」


「それもそうだなそうだな、姉のステラがしっかりしてるから平気か」


「そうだ、考えすぎも良くないぞ!俺達は、いかにエリス様に会えるかを考えてりゃいいんだ!」


「だな!」


そんな、どうでもいい会話をする門番の2人。しかし、この後絶望的な出来事が彼らを襲う。


【ドサッ】


「ん?何だあれ?誰か倒れたぞ?気のせいか?」


「どれどれ?何処に居る?」


「ほらあそこ…………」


「あ!本当だ!誰か倒れてんな…………」


「お前見て来いよ!」


「えー、嫌だよ!面倒ごとは昼間だけで十分だ!」


「だな。無視だ、無視!」


無視を決め込んだ門番だったが、倒れた人物は再び起き上がり屋敷へと近づいていく。


「………だ、だれか…………たすけて。おねえちゃんがしんじゃう…………」


徐々に門番たちの視界に入ってくる人影。次の瞬間門番たちは絶望の淵へと叩き落される。


【ゴクリッ】


「なぁ、あれって…………」


「マジかよ…………」


【カランッ】


門番たちは、持っていた武器を落としボロボロになったルナ達へと駆け寄る。


「おい!大丈夫か!何があった?」


「………お、おじちゃん………ス、ステラが…………」


門番は、十分ボロボロなルナを見た後にすぐにステラを見た。そこには見るに堪えない姿のステラが居た。


「何て事を…………。誰にやられた?」


「おい!今はそんな事を言ってる場合じゃないだろ!まずは手当てが先だ!屋敷へと連れて行くぞ!」


「お、おう!」


門番の2人は二人を抱き、急いでエリスの元へと走り出す。


「くそー!こんな形でエリス様に会う事になるなんてよー!」


「つべこべ言わずに走れ!退け、退け邪魔だ!」


「な、何だ?門番がスゲー慌ててるぞ!」


「誰か、神官は居ないか?居るなら俺達とついて来い!助けが必要だ!」


「何だ、何だ?ケガ人か?」


「おらぁ。邪魔だ!道を開けろ!」


そして、門番たちはエリス達の居る応接室までやってきた。


【ガンッ】


勢いよく開かれた扉に、エリス達は驚く。


「な、何事?」


「た、大変です!エリス様!こ、これを…………」


門番たちは自分達が抱えているルナとステラを見た。そして、その瞬間に4つの殺気が部屋の中を覆う


「……………………」


【ガーッン】


いち早く、アギトが怒りをあらわにする。アギトは、ルナ達を見た瞬間に思いっきりテーブルを叩いた。


「………お前の抱えているそれは何だ?」


アギトが冷めきった言葉で門番に問う。あまりの恐怖に門番たちは言葉を発せない。


「…………」


【ガ――――ッン】


再びアギトが、テーブルを思いっきり叩く。


「…………何だと聞いている」


「そ、それが俺達にも分からず………門の近くで保護しました」


アギトがルナに近づいていく。そして、ルナの手に握られていた熊の帽子を見た瞬間


「…………殺す」


「……えっ」


門番たちは、アギトの何気ない一言で絶望を覚えた。


「………誰にやられたルナ」


「アギト………ごめん。アギトにもらったぼうしをこわされて、ひげからもらったおさいふも、もやされちゃった。ぶきもとられた。ごめんなさい」


【ドゴ―――ン】


アギトの怒りが頂点に達して、テーブルを蹴り飛ばし破壊すれた。


「ア、アギト様…………。それより手当てをしないと。こちらのお嬢ちゃんかなりやばい状態です。話はそれからでも」


「そうね。一番腕の立つ神官を呼んできなさい。今すぐ!」


エリスの言葉により、周りに居たメイドたちが直ちに屋敷に居る神官たちを探しに動く。


「酷い…………。どうしてこんな…………」


ティファもルナ達の姿を目にして、絶望していた。


「今直ぐに、この街に居る人間を外に出さないように門番たちに伝えなさい!街に入れてもいいけど、出してはダメよ!こんなことをした犯人が居るなら、街の外へと出してはダメ」


エリスの一言で、冒険者達はヴィータから出ることを禁じられる。


「エリス様」


「どうしたのユイ?」


「私はいち早く、ルナ達をこんな目に合わせた輩を探してきます」


「私も行きます。こんなの絶対に許さない!見つけて殺す」


「俺も行く…………」


「アギト様はダメよ!ここに残って」


「なぜだ?俺が怒ってないとでも思っているのか?」


「違うは。あなたは、この子達の側にいてあげて。一番信用しているあなたが居なくなったら、この子達も不安でしょうがないはず。犯人は必ず私達が捕まえるから」


「……ア、アギト。どこにもいかないで」


「………わかったよ、ルナ。俺がお前達の側にいてやる。だから今はゆっくり休め」


「…………あ、ありがとう。アギト…………だいすき」


「あぁ、俺もルナやステラの事は大好きだぞ!」


「あははは。そこは、ルナだけすきっていってよ…………」


「ふふふっ。そうだったな」


アギトはルナの頭を優しくなでる。


「さて、じゃ私達は街へと行ってくるわ。残りの者は、アギト様達をよろしく。ネロにも、アギト様達の護衛をお願いしておいて」


「「かしこまりました」」


「さて、行きましょう。私の聖剣を持って来てちょうだい」


「こちらに…………」


「ユイ様の神殺しの斧もございます」


エリス達は部屋から出て行き、情報を集めるために冒険者ギルドに向かう。ただならぬ殺気を放ちながら。


「お、おい…………この殺気って…………」


「エリス様達のものだな」


「お、おええぇぇ。お、俺限界…………」


「ちょ、汚いわね!こんな所で吐かないでくれる?」


「む、無理を言うなよ。下っ端の俺にはとてもじゃないが耐えられん」


「お、俺も無理…………」


【ドサッ】


「ちょ…………」


エリス達の放つ殺気で、下位ランクの冒険者達は次々に気絶していく。そして、その現象は街中全体にまで及んだ。次々と、倒れていく冒険者達。いったい何が起こっているのか分からない意識を保てている上級冒険者。そして、やがて1人の神官を連れているエリス達4人は、冒険者ギルドへとやってきた。


【ドガッ―――ン】


冒険者ギルドの扉は、ユイの蹴りにより破壊される。


【ビクッ】


中に居た冒険者や、ギルドの職員は何事かと怯えるのであった。そんな中、渚だけは1人冷静だった。


「これはこれは、エリス様どうなさいました?」


「人を探しているの。小さい女の子を連れたパーティが居ないかと?」


「あー!ルナちゃんの事ですね?」


「知っているの?」


「はい、数時間前に最近問題視されてるパーティが連れて行きました。その後、ステラちゃんが来て、偽りのパーティだと知り、どうするか悩んでいた所です。天使の宴に伝えるかどうか」


「そう。それで、そのパーティは今何処に?」


「まだ戻って来ませんが………何かあったのですか?」


「ルナ達が酷い怪我をして帰ってきたは。武器も取られたって言ってたの」


「なっ!」


その時、ギルドに入ってくる1組のパーティが現れた。アーサー達のパーティだ。


「いやー、良かったな!あのチビたちの武器、高く売れてよ!スゲー武器だったみたいだぜ!」


「これでしばらく、お金には困らないわね!」


「だな、今夜はパァーッと行くか!」


「「賛成」」


「しっかし、何でここの扉壊れてんだ?何か事故か?」


「さぁ、知らないわよ?そんな事より報告を済ましちゃいましょう!」


「そうだな!そうしよう!」


「「あわわわわっ」」


何も知らないアーサー達。そして、何もかも知っている冒険者達。互いのリアクションは全く違う物だった。


「あっ!さっきの受付の嬢ちゃんじゃねーか!クエスト終わったぞ、ほれシルバーウルフの魔石だ!」


「た、確かに…………」


「それよりよ、臨時収入が入ったんだよ!この後、俺達と飲みにいかねーか?おごるぜ?」


「け、結構です…………」


「ちっ!何だよつれねーな!っと、姉ちゃんたち美人だな?胸もでけーし!これから俺達と良い事しねーか?満足させてやるぜ?なっ?どうだ?」


「そうね…………。お願いできるかしら?私達も溜まっているのよ」


「おお!サイコーじゃねーか!なら、とっとと行こうぜ!まずは酒でも飲んでよ…………」


【ドゴ―ッン】


「な、何しやがるこのアマ!」


「渚、こいつらがルナ達を連れて行った奴らね?」


「は、はい。そうです」


「ありがとう。ちょっと、ギルドの建物が壊れるけど私達が弁償するか許してね」


「は、はぁ」


「てめー!誰に喧嘩売ってるのか分かってんのか?俺達はAランクパーティーだぞ?」


すると、ユイがドスの利いた声で答える。


「Aランクパーティー?雑魚じゃない?」


「何だと?テメー等こそ雑魚じゃねーかよ!女3人で何が出来るって言うんだ?」


「お、おい!お前達馬鹿なのか?誰に喧嘩売ってるんだ?」


「あぁん。何だテメーは?お前も俺らとやりてーのか?」


「ち、違うわよ………。あなた達、この街で一番――」


「そんなの知らねーな!俺達は、この街に来てまだ少ししか経ってねーからな!それより、こいつ伸びちまったじゃねーか!どうしてくれんだ?」


「弱いそいつが悪いだけじゃない?」


「何なのあんた、さっきから黙って聞いてれば、ただの胸のでかい女3人じゃない?私の魔法で焼き殺すわよ?」


「やって見なさいよ!」


「言ったわね!後悔しても知らないわよ?」


「御託はいいから早くして!」


「この、死ねー!ボケアマ!ファイアーストーム!」


ポルカの放った、ファイアーストームがティファを覆う。


「ほら見なさい、ただの雑魚じゃない!誰が喧嘩売っちゃいけないって言ったのよ!」


「全てを凍てつかせろ氷王剣・ニヴルヘイム」


【ガキンッ】


ティファが氷王剣・ニヴルヘイムを振った瞬間、ポルカの放ったファイアーストームが一瞬にして凍り付いた。


【パ、パリンッ】


「これお終い?」


「なっ!」


「弱すぎてお話にならないわね?」


「こ、これなら…………」


【ドゴンッ】


今度は、魔法を放とうとしたポルカの胴体をユイが神殺しの斧で殴る。殴られたポルカも、一撃で気絶する。


「……………………」


「な、何だよお前達…………」


アーサーは怯え、その場にへたり込む。


「私達は、この街のクラン天使の宴のメンバーよ。私は、まだAランクだけど、こっちのメイド服を着たユイはSランク。そして、こっちの女の人は私達のリーダーであり、最高峰のSランクの冒険者――『剣聖エリス』よ。…………分かった?」


「お、俺が悪かった。だ、だから許してくれ…………」


「許す?なぜ?」


「はぁ?な、なぜって………。ちゃ、ちゃんと謝ってるじゃねーか…………」


【ザクッ】


エリスの抜いた聖剣ラグナロクがアーサーの腹に突き刺さる。


「ぎゃぁぁぁぁぁっ」


「ずいぶん、下品な鳴き声で鳴くのね…………」


「あぁ………わ、わるかった………だからゆ、許してくれよ……武器を売った金ならちゃ、ちゃんと返すから………ぎゃぁぁぁぁぁっ」


エリスは更に剣で、アーサーの腹をえぐる。


「それは勿論返してもらうわよ。でも、私の気が収まらないのよ。ラグナロクも、もっとやれって言ってるし」


「な、なんだよ…………それ…………お、お前には人の心って物があるのかよ?」


「あなた達に言われたくないわね。あんな幼い子達を痛めつけておいてよく言えるわね」


「あ………あいつらだって俺の仲間を殺したんだ。そ、それでチャ、チャラにしてくれよ…………。な、なぁ?」


「あの子達に殺しをさせたの?なら、なおさら許せないわね」


そして、意識を取り戻した格闘家の男がエリスへと襲い掛かる。


「くそがぁぁぁぁ」


【ボキッボキッ】


飛び掛かってきた男を、ユイの拳が男の右腕に当たる。そして、男の右腕は音を立てて骨が砕け散る。


「エリス様の邪魔をしないで」


「ひぃぃぃぃぃ」


【ズポッ】


エリスは、男の腹からラグナロクを抜く。そして、まるでゴミでも見るかのような目でアーサーを見た。


「お、お願いだ…………い、命だけは…………」


「殺しはしないわよ?ただ、素直に殺された方が良かったって事だけは思わせてあげる。やって…………」


エリスに言われた神官は、アーサーの傷を回復させる。


「た、助かった。お、お願いだ、他の仲間も回復してやってくれ…………」


「本当に?今のままのが幸せだと思うわよ?」


「な、なにを言っているんだ?か、回復された方が幸せに決まってる。た、頼む。この通りだ」


男は土下座をしてエリスに頼み込む。そして


「わかったわよ。でも、私を恨まないでよね?」


「う、恨む?そ、そんなことするもんか…………」


神官は、男の言う通り、格闘家の男とポルカを回復させる。


「た、助かった礼を言う…………」


【ボゴンッ】


「ぎゃぁぁぁぁぁっ」


【ザシュ】


「きゃぁぁぁぁぁぁ」


「な、何をしている…………?」


「何をしているとは?」


「何で、治したそばからまた攻撃をするんだ?」


「そんなの当たり前じゃない!あの双子は全身ボロボロで帰って来たのよ?それでいて、何であんた達は無傷なの?そんなのおかしいじゃない?ちがう?」


「あ………悪魔だ…………」


「あらやだ、悪魔だ何てなんて酷いことを言うの?あなた達のがよっぽど悪魔よ?さ、次はどうしようかしら?心配しなくても平気よ、神官の子の魔力が尽きるまでやってあげるから」


「も、もう勘弁してください…………」


「そんなの知らないわよ?あの子達だって、きっと助けて?とお願いしたんじゃないかしら?それをあなた達は聞かずに痛めつけたんでしょ?なら、同じことをしてあげる」


「あわわわわわっ」


「あら?あなた、何漏らしてるの?汚いわね…………」


「へっ?」


男は恐怖のあまり、小便を漏らしていた…………


「じゃ、次は漏らさないように汚いその物をえぐってあげる」


「ぎゃぁぁぁぁぁっ」


こうして、アーサー達は神官の魔力が尽きるまで何十回も苦痛を味わう事となった。そして、その後はライザに身元を預けられ罰を受けるのであった。二度と地上には出てこれない地下鉱山の発掘の作業をさせられる羽目となった。

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