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ここは、どこかの場所にあったであろう場所。
薄暗い部屋。気持ち程度の松明が二つが燃えている。
「おい、サイトウ」
大きな椅子に腰掛ける髭の生えた男が名前を呼んだ。
「それ本名なんでやめてもらいますか。サイって呼んでくださいって何回も言ったでしょ」
赤い髪の毛に、やや笑顔になっているピエロのお面をかぶった男が言った。
「そういえば、そうだった。すまんな」
「気をつけてくださいねぇ、全く……」
ピエロの男は、腰に手を当てて髭の男の言動に呆れた態度をとった。
「例の件はどうなった」
髭を触りながら足を組み、男は言った。
「ああ、見つけましたよ。ダンナの言う通りでした。いましたいました。タイムトリッパー」
赤いピエロは笑いながら言った。
「わたしが言うことに間違いなどない。なぜなら……」
「『世界の王様だから』でしょ?もう何回も聞きましたから」
髭を蓄えた男は大笑いしている。ピエロは、その姿を呆れたような姿勢をしてみていた。髭の男は、座って居る椅子から立ち、後ろにあった扉の方へと移動していた。
「もしかして、『アレ』ですか」
ピエロは聞いた。
「ああ。エディがやられたらしいじゃないか。だから、そろそろ新しい戦力が欲しいと思ってな。時間はかかるかもしれないが、いつの日かのために先手を打っておく必要があると私はわかるのだ。なぜなら……」
「世界の王様だから」
「そのとおりッ」
何百回と言わされているのであろう。テンポが秀逸であった。
「では、しばし私は篭る。おぬしも、適当に日々を過ごすで無いぞ。タイムトリッパーを倒す日まではな」
「もちろんです。では、頑張ってください」
髭を蓄えた男は、扉のノブを捻って中に入っていった。入っていった扉は、ゆっくりと音を立てながら元の位置に戻って閉まった。




