表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/50

30

 ここは、どこかの場所にあったであろう場所。

 薄暗い部屋。気持ち程度の松明が二つが燃えている。


「おい、サイトウ」

 大きな椅子に腰掛ける髭の生えた男が名前を呼んだ。

「それ本名なんでやめてもらいますか。サイって呼んでくださいって何回も言ったでしょ」

 赤い髪の毛に、やや笑顔になっているピエロのお面をかぶった男が言った。

「そういえば、そうだった。すまんな」

「気をつけてくださいねぇ、全く……」

 ピエロの男は、腰に手を当てて髭の男の言動に呆れた態度をとった。

「例の件はどうなった」

 髭を触りながら足を組み、男は言った。

「ああ、見つけましたよ。ダンナの言う通りでした。いましたいました。タイムトリッパー」

 赤いピエロは笑いながら言った。

「わたしが言うことに間違いなどない。なぜなら……」

「『世界の王様だから』でしょ?もう何回も聞きましたから」

 髭を蓄えた男は大笑いしている。ピエロは、その姿を呆れたような姿勢をしてみていた。髭の男は、座って居る椅子から立ち、後ろにあった扉の方へと移動していた。

「もしかして、『アレ』ですか」

 ピエロは聞いた。

「ああ。エディがやられたらしいじゃないか。だから、そろそろ新しい戦力が欲しいと思ってな。時間はかかるかもしれないが、いつの日かのために先手を打っておく必要があると私はわかるのだ。なぜなら……」

「世界の王様だから」

「そのとおりッ」

 何百回と言わされているのであろう。テンポが秀逸であった。

「では、しばし私は篭る。おぬしも、適当に日々を過ごすで無いぞ。タイムトリッパーを倒す日まではな」

「もちろんです。では、頑張ってください」

 髭を蓄えた男は、扉のノブを捻って中に入っていった。入っていった扉は、ゆっくりと音を立てながら元の位置に戻って閉まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ