5- 修行の成果
師匠……創造神エルガと共に修行をし、俺は18歳になった。
大したことじゃないが、10歳の時に1回死にかけた。
その時に作った超神器【偽物の心臓】の効果で人間の体が天元突破し、生命力を神器に送り込んで能力を上げることができるようになったらしい。
まぁ師匠からはあんまり使わない方がいいって言ってたけど。
俺の生きたいという本気の願いによって超神器になったとかどうとか。
その時の師匠の荒れようと言ったらそれはそれはすさまじかった。
もう2度と死にかけることは無いように身を守る神器を何10個も作ったほどだ。
「もう私無しでも神器化してる……現人神にまで上り詰めたか……あはははは!」
わずか13年だけど師匠も結構変わって目に光が宿るようになった。
それとよく笑うようになった。
俺が言うのもこそばゆいが結構かわいい。
「それで? 今日は何するの? 何作るの?」
「そうですね……」
そろそろ俺の考えを実行に移すべきかもしれない。
「今日は武器を作ろうかと思います」
「武器ね……後は何を作るの? 剣も槍も作ったのに」
「そうですね……とりあえず火力と火力と火力を突き詰めたものを作ってみましょうか」
「――人の欲望って恐ろしいよね」
「人間は色々考えますからね。 僕だって人なんです」
ま、元なんだけどね。
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「師匠! できました! これの神器化をお願いします」
【物を探す眼鏡】を改造し、コンタクトレンズの形になった【万物を見通す眼鏡】。
それによれば最高の火力を持った武器になることが約束された竜骨とオリハルコン製の剣。
本来、鑑定魔法という特殊な人間しか使えないという魔法を使うために作った神器。
神器の銘を知るために改造に改造を繰り返した。
流石に知らないものを僕の願いで実現するのはめちゃくちゃ大変だったな。
師匠も知らないという以上何とか想像で補填して作らないといけなかったし。
「ははは、あははははは! 何これ! 本当に馬鹿みたいに桁外れだ! 名前も【桁外れの剣】って!」
「師匠、結構笑うようになりましたよね」
「ははは、そう? だって面白いんだもん」
「それなら良かったです。 それじゃ、俺は疲れたので寝ますね」
「うん、お休み。 また明日」
最高の武器は作った。
俺の作った全ての神器を【際限無きカバン】に詰め込む。
俺が超神器【偽物の心臓】を作った時に決意したこと。
あの化け物から超神器【大地創造機】を取り返す。
師匠を解放するために。
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「やぁ……15年ぶりかな?」
【――キュルルルルゥゥゥ】
2つある頭の1つがこっちを向く。
俺が【大地創造機】の場所を気づいた時から毎日観察し寝場所を突き詰めた。
場所は火山の真の最奥。
女神封印の地のさらに、さらに奥。
普通の武器を持った人なら即座に燃えるほどの外気温だが、神器と人から外れた俺なら問題ない。
【――汝、何故ここに来た】
「喋れる!? いや、思念伝達か!」
男と女の混じったような声。
こいつの名前は神龍ボーデンアシュク。
【万物を見通す眼鏡】の結果だがこれが分かった時は嫌味かと思ったほどだ。
弱点は胸の一点、【大地創造機】が埋め込まれた場所のみ。
「俺はお前から師匠の物を返してもらいに来た!」
【私は何も貸していないが……失せろ、雑種】
「うるさい! 先手必勝! 展開! 【自動攻撃衛星】! 発動【六等星】 【封印】!」
6個の球体がボーデンアシュクの周りに展開、僕の命令によってボーデンアシュクの動きを止める。
そのすきに【万物を貫通する槍】を使い2つの首の付け根を貫く。
「な! 何で貫けない!」
【こんな棒きれで貫けるとも? 死ね】
【グルォォォォォ!!!!】
ボーデンアシュクが1回吠え、封印が解かれてしまう。
そして地面が動き、僕を貫こうと岩の槍が生成される。
「余裕、余裕! お前の力はもうわかりきってるからな!」
【空を飛ぶ靴】によって空を飛んで槍を回避する。
ボーデンアシュクの能力は超神器を使った大地操作と火炎操作。
弱点は水と氷だが水はこの気温だと即座に蒸発するためNG。
なので……
「【万人に氷を】!」
神器によって生成された冷気ならば火山の奥地だろうが関係ない。
その冷気は万物を凍らせてボーデンアシュクへ向かっていく。
【無駄だ】
ボーデンアシュクの炎と俺の出す冷気がぶつかり合い、爆発を起こす。
爆発によって岩の破片や溶岩が飛び散り、それをボーデンアシュクが操って僕に飛ばしてくるが【浮遊する大盾】が自動で防いでくれる。
「吹っ飛べ! 【桁外れの剣】!」
剣を空中で振るい、衝撃波が地面を走る。
相手は岩を操ってそれを防御しようとするが難なくぶち壊して相手の首を1つ吹き飛ばす。
【汝、本当に人か?】
【キュルゥ】
飛んだ首から炎が出現し、荒れ狂って俺の方に向かってくる。
それを【桁外れの剣】で吹き飛ばす。
「いない!? 【万物を見通す眼鏡】そこか」
どんなに空中を飛んで移動しようが俺には関係ない。
こいつを倒すために5年もの間研究に研究を重ねて弱点や身を守る方法を探してきたんだ。
だが……
「近づけない!」
【――汝は我が敵と見る!】
ボーデンアシュクの全身が光り輝いている。
そして放たれるは猛火の炎の球と溶岩の大津波。
「【浮遊する大盾】! 【万人に氷を】! 【水実る種】!」
何万個もの【水実る種】を潰し大量の水を放出して一気に凍らせる。
その膨張によりボーデンアシュクが吹き飛んでいく。
【殺す!】
「――必殺技を打たせるほど僕は甘くないぞ? 【自動攻撃衛星】」
超神器【自動攻撃衛星】。
攻撃と防御を兼ね備えた俺最強の攻撃手段であり、防御手段。
【浮遊する大盾】に比べると防御力は落ちるが真価は搦手の数にある。
【ギュルガァァァァァ!!!】
【フュルォォォ!!】
「発動しろ! 神器【神を封じるもの】!」
最初の封印が解かれたときに用意しておいた神器【神を封じるもの】。
師匠の封印を参考に作り出した封印結界。
神器のくせに超神器並みの力を発揮するため発動に時間がかかるのがネックだが、発動すれば最後、俺が解除するまで動くことはできない。
「――返してもらうぞ、ボーデンアシュク! 【万物を切断する剣】!」
ボーデンアシュクの両首を【万物を切断する剣】で切り飛ばす。
さらに、超神器【大地創造機】を守る外殻を切断する。
「これが……超神器【大地創造機】!」
見た目はさながら赤く輝く半透明の心臓だろうか?
【――エルガの封印は解けさせない!】
「な!」
突如聞こえたボーデンアシュクとは違う低い男の声。
その瞬間に地面に大穴が空き、俺は火山のさらに最奥に飲み込まれてしまった。
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