6- 封印
「あだっ!」
とっさのことで【空を飛ぶ靴】を発動できなかった。
左側で受け身を取ったせいで左半身が結構大変なことになってるがまぁ、待てば治る。
【――お前は人か? この場所で何故立っている? そうか、創造神の力を借りたか】
「ボーデンアシュクじゃないようだ。 誰?」
【いや我はボーデンアシュクだ。 正しく言えば神龍状態で死にかけた時にかけた鍛冶神ストスの保険だが】
俺の左側が治ったと同時に、上から【大地創造機】が鼓動と共にゆっくりと堕ちてくる。
そして、鼓動と共鳴するように地面も胎動する。
「ここはお前が作り出したホームグラウンドってわけだな?」
【そうだ、ここでお前を殺す。 確実に】
胎動した地面から赫耀とした液体が集まり体が形作られていく。
【火扇龍】
超高速で炎の波がこっちに向かってくる。
【桁外れの剣】を振るい迎え撃つが衝撃波は打ち消され、剣と炎がぶつかり合う。
「ガァァ! 炎、じゃ、無い! 質量を持った炎!?」
何だ、これ。
火についてはかなりの量を師匠から聞いたがこんなものは聞いたことが無い。
「ぐ、がぁぁ!! 【偽物の心臓】! 力を貸せ! 【万物を見通す眼鏡】! 神意発動!」
【偽物の心臓】にため込んだ生命力を消費し能力を発動させ、神器の効果を格段に跳ね上げる。
出た情報としては……
「【神金の炎】……!? 聞いたことないな!」
他にもいろいろな情報が出るが見る暇なんてない。
【神の金属だ。 聞いたことあってたまるか】
「師匠に聞かなきゃいけないことが増えたじゃないか!」
【自動攻撃衛星】の三等星を出現させ神意解放を行い、【万物を貫通する槍】を操作させる。
「【白銀の太陽】【黄金の月】 神意発動!」
【自動攻撃衛星】最大等級の星2つを操り【神を封じるもの】を発動する。
こうすることで神器の効果が跳ねあがる……が正直気休めだろう。
持久戦になってしまうがアイツから【大地創造機】を取り出すには動きを止めるしかない。
【神火】
「【桁外れの剣】【万物を切断する剣】神意発動!」
2つの剣の衝撃波を重ね、【神火】を切断して逃げ道を作る。
僕の後ろで【神火】がぶつかり、波のようになっている。
「これ本当に金属か!?」
【よく生きるものだ。 早く楽になれというのに】
「悪いね、俺の知的好奇心は止められないもんでね! 全力で行かせてもらう」
【全力ではなかったというか!】
【際限無きカバン】をひっくり返し、あたり一面に神器が転がる。
それらすべてを【自動攻撃衛星】で操作し、俺の周りに漂わせる。
「神意! 解放!」
【神炎赫耀】
大量に表れた神器を破壊するために赤い炎の塊となったボーデンアシュクが突っ込んでくる。
「【使い捨ての短縮機】!」
ボーデンアシュクが俺に直撃しそうになった時、【使い捨ての短縮機】によって強制発動した【神を封じるもの】がボーデンアシュクの動きを止める。
【は、はは、バカの一つ覚えとはこのことだ。 こんなもの直ぐに!?】
「師匠が言っていた。 人の願いが神器の強さだって。 【神金の炎】を使わせてもらうぞ。 融合!」
俺の持ってきた全ての神器と【神金の炎】を【神を封じるもの】をベースに融合させる。
俺の願いは相手を確実に止めることただ一つ。
その願いは形となって現れる。
それは8つの三角錐だった。
「超神器【完全なる牢獄】 これが僕の願いだ」
【ガ……ア……】
三角錐がボーデンアシュクの体を押し込み、【神金の炎】が封印からあふれるように地面に転がり落ちていく。
しばらくして、残ったのは【完全なる牢獄】によって4角形に固められた【大地創造機】だけだった。
【大地創造機】が鼓動を始める様子は無い。
完全に動きを止めているみたいだ。
「終わりましたよ、師匠……」
早く回収して帰ろう……
もちろん【神金の炎】も忘れずにね。
「んぐ!」
【偽物の心臓】の能力は生命力を消費して神器の効果を上昇させるいわば、ドーピング機能。
「早く……帰らないと……」
【偽物の心臓】の反動か、僕は意識を手放した。
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