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キャンバスメモリアル  作者: tom
第2章 出会い
21/33

第21話 露店


――ズックの家を出てから3週間がたった。

シキとアカは山の麓の警備を続けていた。最初の方こそ、木人形(ウッドマン)も姿を見せていたが、徐々に数も減りここ1週間は平和な日々が続いていた。


「もう、いねーのかなー?」

「そうだね〜。カラスロさんも調査に行くって言ってたし、そろそろお役御免かもね。」

「まぁ割と稼げたし、そろそろ旅立ってもいいよなー。」

「当面の生活費くらいにはなったし、いいかもね。でも、どこに行くの?」

「…それなんだよなー。当てもないしなー。」

「はぁ…計画性がないな〜。」


話をしている2人のもとへ、カラスロがやってきた。


「お2人とも、ありがとうございました!調査に出たものから木人形(ウッドマン)たちの姿が見当たらないとの報告がありましたので、本日までで大丈夫そうです!」

「そーか。世話になったな。」

「こちらこそ。お2人のお陰で街の平和が保たれたと、警備の者たちが言っておりました。やはり、お強いんですね。」

「――そんなことはないさ。」

「して、これからはどうされるのですか?」

「んー、明日にでも旅立とうかと思ってる。」

「そうですか。旅の無事、そして探し物が見つかるように祈っていますね。」

「あぁ、ありがとう。」

「いえいえ、それでは。」


カラスロは忙しそうに街へと戻っていった。


「やっぱり、もう大丈夫みたいだね〜。」

「そうだな。とりあえず次の街目指して旅立つか!」

「う〜ん。近いところで言うと、機械の街って呼ばれてるとこかな〜?」

「じゃあ、とりあえずそこに向かうか。」


その日の警備を終え、2人は宿に戻ることにした。

戻りながら、街中がいつもより活気付いていることに気づいた。


「なんか、やたら人が多いな。」

「そうだね〜。どうしたんだろ?」

「行ってみるか!」

「あっちの方みたい。みんなについていってみよ!」


2人が人の流れに沿っていくと、多くの露店が並んでいた。


「昨日までなかったよな?」

「うん。なかった…てゆうか、なんか見慣れない物が売ってある!」

「何だこれ?短い鉄の棒…穴の空いてるぞ?」

「いらっしゃい、お2人さん!この棒が気になるのかい?これはいいよ〜。新作なんだ!」

「何ですか?これ?」

「これはね〜。色の補助道具さ、その名も銃という!指につけて色を発現させることで、狙ったところに真っ直ぐ飛んでいくのさ!青なら水の弾、赤なら火の弾がね!」

「…え、それってすごいの?」

「――甘いなお嬢さん。小さい弾を出すなんて難しいし、ましてやまっすぐ飛ばすなんて…。しかも、これなら少しの色でいいんだぞ?子どもだってコップを倒すくらいできるんだ!」

「ん〜いまいち、わかんないや。」

「なら、実践してみよう!おい、スネズ。コップ用意しろ!」

「うーす。」


スネズと呼ばれる灰色がかった髪の青年が、コップを準備し銃という鉄の棒をアカに持ってきた。


「お姉さんは何色?」

「あたしはねー、赤。でも、小爆発で発現させてるよ?」

「――大丈夫。色を出す感じで使ってみて。軽くだよ?」


アカは銃を人差し指にはめて、コップの方に向け色を出してみた。

――タンッという音が響き、銃から小さな火の弾がコップに向かって放たれた。

火の弾はコップに穴を開け、後ろの板まで届いた。スネズが慌てて板に水をかけ消火した。


「――すごいよ、シキ!あたし少し色出しただけなのに、あんなに飛んでったよ!」

「そうだろ、お嬢さん!どうだい護身用に1ついらないかい?」

「ほんとにすごい!おじさん、どーゆー仕組みなの?」

「あ、いや…ほら、仕組みは企業秘密ってやつだから…。買うかい?」

「ん〜どうしよっかな…。本気で色出せば結構な威力になりそうだし…。ねぇシキどーしよっか?」

「――好きにすればいいだろ?」

「うー…ん。」

「ま、まぁまぁ、すぐに決めなくたって大丈夫さ。今日、明日はここで店出してるから、欲しくなったらまた来てくんな!」

「――わかった。少し、考えてみるね。おじさんありがと!」


アカは名残惜しそうに銃を見ながら、シキと他の店も見て回った。

露店には様々なものがあった。護身用の道具から生活に必要なコンロまで売ってあった。

しばらく見て回った後、シキとアカは宿に戻った。

夕食をとりながら、今後について2人は話した。


「――とりあえず、その機械の街ってとこに向かうか。なんていう街なんだ?」

「確かね…ドラフターって名前だったと思う。機械の街っていうくらいだから、色んな道具を作ってるんだろうね!」

「…今日の銃みたいなやつか。」

「そうそう!もしかしたら、あの露店はドラフターから来たのかもね。」

「で、銃はどうするんだ?」

「…うん。やっぱり、いいかな。旅の資金もいるし今回は見送るよ。」

「好きにしていいんだぞ?2人で稼いだ金だし。」

「んー…遠距離での護身用にいいかなとも思ったけど、我慢する!」

「そーか。…じゃあ、今夜中に準備して明日旅立つぞ。」

「りょーかい!」


2人はそれぞれ部屋に戻り、支度をして眠りについた――


次回は

7月14日(水)21時

投稿です!


ぜひ、楽しみください♪

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