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私は守護霊になりたい  作者: 尾瀬ヶ原薄
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第1話 生産性とかクソ喰らえ

ちまちま追加していきます

「おおおおおおおぉぉおおお!!!!!!」

―向かうというよりも墜ちる、そういった表現の方が相応しいのだろう。

男の落下速度は再びの死すら予感させるものであった。しかしそれでも止まれない、止まらない、進み続けることのみを考える。

「待ってろよクソ野郎共が!!!今すぐ蹴散らしてやる!!!」

憎しみも乗せて。


「オッゴッフッフッフフゴッフゴッフゴッ」

「興奮するな!どうどう…どうどう…死体は放っておけェ!!!あの女共を追え!!!」

「ぐふぇっふぇふぇ…族長ォ…オラたちにも使わせてくれよなァ」

「ククク…もちろんだとも…実に繁殖に向いてそうな生娘だ、候補は多ければ多いほどいい…」

「オオオオオオ!ありがてえぜ…」

「族長ォ!!!なんか昼間だってのに流れ星が降ってきてるぜ!!!」

「ふむ…これは吉兆やもしれぬな…」


否、否、否、否、()()である訳がないだろう。この(怨霊)が!!!


刹那、衝撃が周辺に走る。


「うごぉあァァ!?」

「なんだこりゃァ!!!」

「流れ星が堕ちてきた!?」

「狼狽えるな同胞よ!!!回収して売り払えばよかろう!!!ゲザベよ、確認に向かえ。」

「了解でござァやす、さァてお宝ちゃんよォ…!オブゲェア!?」


首が落ち血肉の花が咲く。


「なっ…!」

挿絵(By みてみん)

「久しぶりだな…オーク共…」

「誰だッ!!」

「おいおい、さっきお前達が殺したそこの肉塊が俺だよ!忘れるなんてひでぇじゃねぇか!」

気分が高揚しているのか、男の口元が歪む。いや、その姿は男どころか人間のモノではなく、醜く歪な影のようであった。

「何を言うか貴様ッ!だいたいその姿はとてもじゃあないがヒューマンでは無いぞ、見ているだけで死を予感するわッ!」

「族長ォ…コイツ死神に魂でも売ったんじゃないですかァ…」

「クハハハハッ!死神!言い得て妙だな!確かに俺の死をねじ曲げた辺りあながち間違いでは無いかもしれねぇな!!!」

「おのれ…ようやく見つけた苗床候補をむざむざ逃がしてなるものか…ッ!者共かかれぇいッ!ここで負ければ我らは滅びるのみ!」

オオオオオオオオオ!!!┣¨┣¨┣¨┣¨

鬨の声と蹄の轟音が鳴り響く戦場、そこには命の花火が咲き誇る。

1人の男だったモノの手が歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む歪む


それは手と言うにはあまりにも醜悪で禍々しい、あえて例えるなら魔獣の()()()()のような器官であった。脈打つソレがオークの軍勢を斬首していく様はその醜悪なモノからは想像出来ない一種の美しささえ感じさせる手際の良さであった。


一天界:転生管轄領域


「どうやら固有能力が無くても不自由はしてないようですがコレは…」

「うむ…ちと残虐じゃの…しかもこの膂力、それだけ怨念が強いということじゃ。精神体が剥き出しの身体をこれ以上無く活かしておる…」

「我々、とんでもないことをしてしまったのでは?魔王になりかねませんよ…」

「いや、今の所は心配ないじゃろ。現世への執念の理由は件の少女2人を守護することらしい、その2人とやらが悲しむようなマネはすまい。しばらく成り行きを見守り、ことによっては対処するようにしようかの」

「なるほど…固有能力についてはどう致しましょう?あまり個人的には彼に更なる権能を与えるのは気乗りはしませんが規則ですし。」

「本当に困った時に心から欲しかつ正しく使えるようなモノならいいじゃろ、どのみち今は無理じゃし。」

「ではそのように取り計らいます。」









一地上:■■■■■死亡地点


「くそぉあァァ!!!貴様らァ!撤退!撤退だァァァ!!!」

「了解ィ!」

「逃がすか!!!」

()()

「行かせるか!!!」

「族長!?」

「長たるものッ!貴様らをむざむざ殺させてなるものかッ!あの女共も諦めてよいッ!ただし死ぬな!必ず生きて里へ戻れ!」

「しかしィ…」

「こう言った方がいいか?()()()()()なのだッ!無駄死にされては困る!」

「くっ…わかりやしたァ…ひぐっ…逃げるぞ野郎ども!族長の意志を無駄にするんじゃねぇぞォオ!!!」

「ちくしょう…」「うっぐ…確かに俺らじゃ…」

「行けぃ!!!」

「待ちやがれェェエエ工!!!」

「行かせるかと言っただろう!!!」

「乙女の美しき花園を汚そうとした薄汚い豚もどきが一丁前にお仲間ごっこか!笑わせる!」

「なんとでも言うがいい!生きるためにはッ!種を繋ぐためにはッ!例えどんな穢らわしい行為であろうと我々には躊躇は無いッ!再び死んでもらうぞ…!!!」

「殺れるものなら殺ってみろ…」

()()()()()()

「フゴッフゴッフゴッォォォン」

鞭の音が響き渡るとともにホムンクルスの蹄が轟き叫ぶ。その下品な鳴き声からは思いもよらない赤茶けた流星が男の懐に突き刺さる。

「ぐぅううう!!!」

「コレを受け止めるか!そう来なくてはな!!!」

一撃離脱、そのセオリーに則りオーク族長は距離を取る。再び迫り来る体制を整え…()()

族長は降りた

「あの惨殺っぷりだ、この程度の戦法はもう通じんだろう、今より本気でかかる。」

「穢れた下衆がいきがるな…ッ!」

「…下衆か…なるほど…確かにもはや貴様は人ではないとはいえ、人であった者からすれば確かに我々の繁殖行為は醜悪だろうな。しかし我々は雌が極端に少ない上に筋肉が少々強すぎてな、胎児が圧死してしまうこともある。だから二足歩行の異種族を苗床とするのだ。コレも種を存続するため、どうあっても食い下がれぬ。」

「なるほどな、確かに俺は貴様らの習性や文化を理解していなかったかもしれないな。だが!貴様の言うその食い下がれぬ矜恃とやらも彼女たちにとってはただの押しつけでしかねぇんだよこのゲロ豚が!!!生産性なんざクソ喰らえ!!!」

「ならばどうする!」

「決まっている、俺もお前達に俺の常識を押しつけて殺し潰してやるしかあるまい!!!」

「フン…それも道理であろうな」

「そうとも何故なら」

「「いつの世も勝者こそが正義である!!!」」


今、男達の正義が潰し合う

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