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黙って小川の横に腰掛ける高野に、ついに小川が噴き出した。
「なんで高野がへこんでるの」
「へこんでなんか」
「その顔で? 」
小川の突っ込みに負け、がくりと項垂れた。今の高野にいつもの覇気はない。
「水木ちゃんを完全にフォローできるのは良くも悪くも高野だけだからね」
「俺をフォローできるのはお前だけだ」
「なーに情けないこといってるの、主任さん」
いつものように茶化してみるものの、高野の反応は薄い。由莉とのやりとりがそんなにも響いたのか、同期である小川も初めて見る高野の弱った姿に、何もすることができず、どうするべきかただ黙ったまま考えあぐねていた。
「おい」
「ん? 」
あまりにも深刻な顔をする小川を不審に思った高野が軽く肩を揺する。しかし、なんでもないよと小さく首を横に振り、そのまま立ち上がった。
「どこ行くんだ?会議は時間変更された」
「どこって、高野は水木ちゃんとこ行かないとでしょ?。俺はあそこ」
そう言ってトイレを指差した。




