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武田のただならぬ様子に由莉が怯えた顔をしながら高野へ視線を向けると
「あの人、見た目通り頑固オヤジだからね」
小川が代わりに答えた。嫌そうに武田を見ながら立ち上がった高野を含め、四人は武田の発言通り現場へと車で向かった。
現場に到着すると地元警察が初動捜査の最中で、マスコミや野次馬で付近の道路は混雑していた。
「大丈夫ですかね」
「大丈夫もなにも、武田部長に不可能はない」
「散々嫌そうな顔をしておきながら、信頼してるんですね」
由莉の心配を真っ向から否定した高野に突っ込む。
「信頼もなにも、ただ単に今までが強行突破して何とかなってきて。今までの統計に基づいてるだけだ」
「でもルール無視の強行突破で部長までのし上がってきたのは、尋常じゃないと思うよ。SDTの幹部からはキングって呼ばれてるからね」
いつも以上に眉間に深いシワを寄せた高野の隣に立ち、遠くのブルーシートに視線を向けたまま小川が腕を組んだ。




