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「由莉ちゃん理想高すぎよ。高野さんだって、うちのSNCに負けないくらいイケメンだし、27歳はまだおじさんじゃないわね」
そう笑いながら言う木田に良樹が大きく頷いた。
「そうですかあ? 」
皆が高野の肩を持ったことに、由莉が不服そうに頬を膨らませると木田の携帯が鳴った。
「もしもし……ええ……」
声を潜め、足早に外へ出て行く。少し緊迫した雰囲気が離れていても伝わってくる。
「なんか怪しくないですか?尾行します? 」
「何言ってる!」
木田の背中をチラチラと見ながら高野の耳元に近づいた由莉の頭を高野が手帳で叩いた。
「何ですかもう」
「大きな金額動かしてるだけあって、慎重になってるはずだ。分かりやすく履歴が残るような方法で連絡とると思うか? 」
「そうですけど……」
「なんだ?何が不服か? 」
「いえ別に」
急に大人しくなった由莉に気持ち悪いとでも言うように冷たい視線を向けつつ撮影スタジオ内を軽く巡回する。




