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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第51話 「届かぬ巨体」

リヴァイアサンが頭をもたげただけで、周囲の水が、巨大な渦を巻いて四人を弄んだ。ヴェルナが槍を構え、フィーナが剣を抜くが、その巨体は、あまりにも大きすぎた。胴の一節が、遺構の石柱より太い。果てが見えぬほど長い体躯が、ゆっくりと、四人を取り囲むように動き始める。


ノアは光の槍を放った。だが、白い奔流は青黒い鱗に弾かれ、わずかに焦がしただけで消えていく。撃ち抜くべき的が、あまりに大きく、あまりに硬い。リヴァイアサンが身をくねらせると、それだけで激流が生まれ、四人は木の葉のように吹き散らされた。テオのドームが、みしりと嫌な音を立てて歪む。「結界が……っ、水圧に、押されている!」。


フィーナが必死に体勢を立て直し、巨体の側面へ斬りかかろうとした。だが、剣が届く間合いに入る前に、薙ぎ払われた尾の一打が、彼女を捉える。とっさにテオが滑り込ませた結界の膜が衝撃を和らげたが、それでもフィーナは大きく弾き飛ばされ、岩肌に背を打ちつけて呻いた。圧倒的な体格差。陸の戦い方も、これまで培った連携も、この海の支配者の前では、何一つ通用しなかった。

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