表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/75

第52話 「竜の血」

リヴァイアサンの猛攻は、止まらなかった。巨大な顎が、ノアを狙って真下から突き上げる。脚の疾さで辛うじてかわすが、水の抵抗が、その速さを半分も許さない。ヴェルナの槍も、フィーナの剣も、硬い鱗の前では、浅い傷をつけるのが精一杯だった。そして何より、テオのドームが、もう限界だった。「魔力が……保たない。このままでは、呼吸する空気ごと、結界が……っ」。


このままでは、全員、海の底で溺れて終わる。ヴェルナは、奥歯を噛みしめた。一族が、命を懸けて守ってきた封印。その奥で眠る支配者を、人間たちと共に倒す日が来るなど、考えもしなかった。だが――今、彼らは、自分の隣で戦っている。一人で島を守り続けてきた、あの長い孤独の中では、決して得られなかったものが、ここにある。


「……仕方のない奴らだ」。ヴェルナが、低く呟いた。「お前たち、私から離れていろ。巻き込まれるぞ」。その体が、内側から、熱く輝き始める。背の翼が大きく広がり、褐色の肌を、硬い鱗が覆っていく。フィーナが目を見開いた。「ヴェルナ、あなた、まさか――」。竜人族の、本当の姿。失われた一族の、最後の血が、深海の底で、今、目を覚まそうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ