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第46話 「水底への転移」
四人が祭壇の中央に立つと、足元の古代文字が一斉に青白く輝き出した。ヴェルナが鋭く言う。「掴まる物はない。覚悟しておけ」。次の瞬間、視界が水泡のように歪み、体が引きずり込まれる感覚とともに、世界が暗転した。
光が戻ったとき、四人は、深い海の底に立っていた。頭上、はるか遠くに、わずかな陽光が水を貫いて揺らめいている。テオがすかさず両手をかざすと、四人を包む、透明なドームがふくらんだ。「結界に空気を満たしました。これで、呼吸はできます。ただ――維持に魔力を食われ続ける。ここでも、長居は禁物です」。
眼下に広がっていたのは、海に沈んだ、古代の遺構だった。崩れた石柱が静かに並び、見知らぬ発光生物が、青や緑の淡い光を点して、ゆらゆらと漂っている。美しく、そして、底知れず不気味な光景。ヴェルナが、その遺構を見つめ、声を落とした。「……ここが、私の一族が、命を懸けて守っていた場所だ」。ノアの窓が、その、さらに深い闇の底を指し示した。「封印は、この、もっと下だ」。




