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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第45話 「水底へ続く祭壇」

ヴェルナの話で、封印の正体が、少しずつ像を結んでいった。かつて世界を滅ぼしかけたとされる力。その一つが、この島の地下深く、海の底へと続く古い遺構の、最奥に封じられている。そしてそこへは、断崖の窪地に眠る、転移の祭壇からしか、辿り着けないのだという。


「ただし」と、ヴェルナが釘を刺した。「祭壇の先は、海の底だ。生身の人間では、息もできずに、溺れて終わる」。テオが顎に手を当て、思案する。「……結界を、空気をたもつ膜として展開できれば。理論上は、水中でも呼吸できる空間を、作れるはずです。試す価値は、あります」。


ヴェルナは、しばらく三人を見つめていた。封印を解くなど、許せるはずもない。だが――彼らの目には、ただ世界を脅かそうとする者の、暗い色はなかった。そして何より、彼女自身、ずっと知りたかったのだ。あの夜、封印の奥で、本当は何が起きたのかを。「……勝手にしろ。だが、私もついて行く。あれに、おかしな真似をさせないために、な」。霧の向こうで、古い祭壇が、青白い光を、ぼんやりと放ち始めていた。

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