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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第41話 「霧の孤島」

ガレオの船が、島の岩場に着いた。彼は錨を下ろすと、低い声で言った。「俺はここで待つ。だが、日が暮れるまでに戻らなければ、一度、船を沖へ逃がす。霧の濃いこの海で、夜は動けん」。三人は頷き、霧に沈む島へと足を踏み入れた。


島は、生き物の気配が薄かった。崩れかけた石造りの建物が、蔦に覆われて点々と並んでいる。テオが、その建築様式に息を呑んだ。「これは……人間のものじゃない。頭に角を持つ者を象った、この彫刻。たぶん、竜人族の。ここは、滅んだ一族の里の跡です」。


ノアの窓は、島の最奥――断崖に囲まれた窪地に、次の封印の在り処を示していた。だが地図には、もう一つ、奇妙な反応があった。封印とは別の、強く脈打つ大きな気配が、廃墟の奥で、ゆっくりと動いている。敵意は感じない。だが、ただの獣でもない。それが何かを確かめる前に、霧の向こうから、低く、研ぎ澄まされた声が響いてきた。「――止まれ。この島に、何の用だ」。

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