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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第30話 「大地を踏みしめて」

長い戦いが、ようやく終わった。崩れた炎の中心から、淡い光の珠が浮かび上がり、ノアの胸へと吸い込まれていく。視界の窓に、静かに文字が灯った。「第二の封印、解除。パーツ『脚』を取り戻した」。


ノアの両脚を覆っていた鋼が、内側から熱を帯び、ゆっくりと人の肌へと変わっていく。膝を折り、立ち上がり、一歩を踏み出してみる。岩肌のざらつきも、まだ熱を残す地の温もりも、足の裏から、確かに伝わってきた。鋼だった頃には、地を踏んでいるという感覚すら、なかったのだ。だが同時に、地に残る溶岩の熱が、生身になった足の裏をじりりと焦がし、彼は思わず顔をしかめた。生身を取り戻すたび、痛みもまた、共に戻ってくる。それでも、構わなかった。


満身創痍のフィーナが、焼けた肩を押さえながら、不敵に笑った。「……派手な勝ち方だったわね」。ノアは彼女のもとへ歩み寄り、その傷へ治癒の光をかざす。緑の光に照らされた三人の影が、ようやく静まった空洞に、長く伸びていた。地上へ続く道は、まだ、果てしなく遠かった。

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