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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第29話 「白き核を断つ」

ノアの掌から放たれた巨大な光の奔流が、迫り来る火柱を真っ向から相殺した。眩い光と炎がせめぎ合い、やがて、轟音とともに四散する。その勢いに、さしものイフリートも、体勢を大きく崩した。炎の腕の壁が、ほんの一瞬、緩む。


「今です、ノアさん!」。テオが砕けた結界の残滓をかき集め、フィーナの剣に氷の刃をまとわせた。「これで、ひと突きだけなら!」。フィーナが渾身の力で踏み込み、その氷纏う刃を、炎の胸へと突き立てる。じゅっ、と白い蒸気を上げ、外皮に深い亀裂が走った。


その亀裂の奥――剥き出しになった白熱の核へ、ノアは渾身の光の槍を解き放った。光条が核を真正面から貫いた瞬間、イフリートの全身を覆う炎が、内側から逆巻き、急速にしぼんでいく。巨人は天を仰いで断末魔の咆哮を上げ、やがて、煮えたぎる溶岩の湖へと、ゆっくりと崩れ落ちていった。立ち上る蒸気の向こうで、湖面が、嘘のように静まり返っていった。

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