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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第23話 「噴き上がる罠」

対岸の通路は、床一面に、ぽつぽつと小さな穴が空いていた。テオがその一つを覗き込み、顔をこわばらせる。「噴気孔だ。下に溶岩の脈が通っている。下手に踏めば、足元から灼熱が噴き上がってくる」。事実、通路の先では、間欠泉のように溶岩の柱が、不規則に天井へと吹き上がっていた。


「テオ、安全な道は分かる?」。ノアの問いに、テオは岩壁の古い刻印と、噴き出す間隔とを必死に読み解く。「……噴出には周期がある。僕が合図を出します。そのとおりに、一区画ずつ走り抜けてください。半呼吸でも遅れたら、焼かれます」。テオの号令に合わせ、三人は溶岩の柱の合間を、息を詰めて駆け抜けていった。


だが、終わりは近くなかった。罠の通路を抜けた途端、熱気にあてられて活性化した火の精たちが、わらわらと湧き出してくる。テオの冷気の膜は、もう限界が近い。「魔力が……っ、持って、あと少し!」。フィーナとノアが必死に精霊たちを退け、テオが渾身の力で結界をつなぐ。汗だくの三人は、辛くもその区画を抜け、岩陰で荒い息を整えた。先へ進むほど、空気は重く、熱く、淀んでいく。

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