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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第2話 「七つの封印」

赤い印を見つめていると、窓の文字が音もなく書き換わった。「この地図の赤い印は、君の体のパーツが封印された場所だ」。男は息を呑む――いや、呼吸の真似事をした。


文章は続く。封印は七つ。脳、目、口、鼻、腕、胸、脚。それぞれのダンジョン最下層で待つボスを倒せば、失われた体の一部が戻る。七つすべてを取り戻したとき、彼は元の体と、自分が何者だったのかという記憶を取り戻せるという。過去を知る鍵は、脳の封印の奥に眠っていた。


守護者の名も記されていた。炎の精霊イフリート、深海の蛇リヴァイアサン、地を揺らすベヒモス、彷徨う亡霊レイス、空の王グリフォン、己を喰らう蛇ウロボロス、そして神鳥ガルダ。どれも、伝承の中でしか聞かぬ怪物の名だ。


最後に、窓は冷たく告げた。「機械の体は痛みを感じない。だが心臓は本物だ。それが止まれば、君は死ぬ」。


男は、まだ動かぬ唇を噛もうとして、噛めないことに気づいた。

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