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第17話 「封じられた罪」
テオの話は、にわかには信じがたいものだった。遥か昔、世界を滅ぼしかけた強大な存在があり、それを討つことができなかった人々は、その力を七つに分け、各地の最下層へ封じ込めた。七体の守護者は、その封印の番人として置かれたのだという。「封印を解く者が現れたとき、世界はもう一度、あの脅威と向き合うことになる――文献には、そう記されています」。
「つまり」とフィーナが眉をひそめる。「ノアがやってることは、その封印を片っ端から壊して回ってるってこと?」。テオは硬い表情で頷いた。重い沈黙が落ちる。だがノアは、ためらわずに窓へ文字を綴った。「それでも、進むしかない。封印の奥に、僕自身がいる」。
その迷いのない返事に、テオは目を見張り、それから小さく笑った。「……やっぱり。あなたなら、そう言うと思った」。彼が抱えていた地図帳の隅には、もう一人分の、見覚えのない名前が、消えかけたインクで書き残されていた。




