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鋼と鼓動 ~機械の体で目覚めた俺が、七つの封印に失くした自分を探す物語~  作者: TAKA


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第12話 「弱点」

斬撃が通らないと知るや、フィーナの動きが変わった。正面からの打ち合いを捨て、巨体の周囲を素早く回り込む。その間に、ノアは視界の窓を凝らした。敵を感知する目が、ベヒモスの体を透かすように走査していく。やがて、胸の奥――硬い外皮の下で、ひとつの点が脈打つように赤く光った。窓に文字が浮かぶ。「弱点。核は胸部の内側」。


問題は、その分厚い装甲をどうこじ開けるかだった。考える間もなく、ベヒモスが頭を低くし、二本の角を構えて突進してくる。地を抉りながら迫る質量は、まさに崩れ落ちる山だった。


「ノア、避けて!」。フィーナの叫びと同時に、二人は左右へ跳んだ。巨獣はそのまま広間の岩壁へ激突し、轟音とともに壁を半ば突き崩す。角が岩に深く食い込み、ベヒモスは一瞬、その場に動きを止めた。


ノアの窓が、好機を告げて青く瞬いた。

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