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妖怪に襲われた俺、実は封印能力持ちでした  作者: 若葉
参の星 戦いの代償
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第32話 代償

 白峰さんの葬式が行われたが九条は来なかった。あの後、救援が来て俺らは病院に搬送された。その後、俺らは退院した。


 集まっていた柱は一旦、元の担当区域に戻った。今日は今後の対応を検討する為、再び俺たちは鎮妖連へ呼び出されていた。


 九条も呼ばれていたが、退院した後、部屋に篭りっきりになってしまい、来なかった。


 鎮妖連で決定したこととしては、俺が弐柱、鷹宮が参柱、神代が肆柱になる事、伍柱に関しては一旦保留ということになった。理由としては年々そもそも妖術師の人数が減っている上、質が下がっていっているからだ。


 断ち切りの対策は何も決まらなかった。鎮妖連から全妖術師に断ち切りとは戦闘しないように通達はされた。


 俺としては今、九条が一番心配だ。一応部屋の前にご飯を置いておくと、食器が空になって帰ってくるので食事はできているようだが、全く外に出ようとしない。学校の友達が心配して来ても、出てこない。


 俺はこういう時、どうすればいいか分からない。


 だから、霧島に何回か話してもらうように頼んだが、九条はまったく反応せず、どうにもならなかった。


 ただ、一つだけ確かなことがある。それは、九条が何かしらの修行をしていることだ。これは師匠の予想だが、九条は最上位術を習得しようとしているみたいだ。


 ただ、最上位術は危険だ。出来れば止めたい。


 ただ、どうすればいいんだ。


 食事をしながら考えていると、玄関が開いた。そこには神代がいた。


「天城さん、九条くんは大丈夫ですか?」


 そう言ってきた。


「神代、何でここに?」


 そう聞くと、


「鎮妖連に呼び出されて、その帰りです。ちょっと九条くんが心配になって」


 そう答えた。


 俺は神代なら九条を助けられるかもしれない。そう思った。


 だから、


「神代、九条と話してみてくれないか」


 そう呟いた。


 すると、


「もちろんです」


 神代は微笑んでそう答えた。


「悪いが、頼む」


 俺がそう言うと、神代は階段を登り、九条の部屋へ向かった。


第32話完

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