4.少年編④ シルク・ウェーブ③
いよいよシルク編は終わりに
近づいてきました
皆さんのリアクションがあれば
励みになります
シルク視点多めです
ハイター達を見送り別れた
私はなるべく外から見えない場所で
コインを使用した
一瞬だったが暗い場所で使うと
思ったより金色の閃光は光り少し焦った
召喚された白銀の兵士に
今まであった事を説明した
白銀の兵士は知っていると答えた
私な頭の上に?が出た
どうやら契約で魂が繋がって
召喚されてない時も
私の見て体験した事はわかるらしい
なのでこれから逃亡生活が待っているので
召喚する事がほとんど無くなるかもと
謝罪した
白銀の兵士は気にするなと言ってくれた
彼に目をやると憧れの人を見る目で
白銀の兵士を見つめていた
ちょっと可愛かった
彼と今後どうするかを森の中で話し合った
すると彼から以外な言葉が帰ってきた
彼「多分...元老院は皆が他国に逃げている
と考えて追っ手を出すだろう
ならば逆にカトカラ国内にいた方が
安全かもしれない」
シルクは納得して彼と一緒に
フジから1番遠い町に移る事にした
追っ手は他国とフジ周辺を探すだろうから
フジを中心に考えて書かれた
世界地図では他国と1番遠く
地図の端の場所にある町ヘアカラ
2人はここで静かに暮らし
子供を授かる
*ヘアカラに移る際に難民という形で
移住した
シルクはカルテ・レジスター
彼はチラシ・レジスター
と偽名を使って暮らした
...................................................
私は子供を授かり難産の末
ロッドを産んだ
結果的に体調を崩してしまったが
可愛い我が子を見ると皆に助けられた日を
本当に有り難く感じている
あの時の決断でまだ生き残れて
我が子の成長を見守る事ができたのだから
彼がいなくなり生活が苦しくなって
数年後ヘアカラからメリゴ国の国境近くの
カラトリへ移り住んだ
町も大きく仕事が溢れていた
体調が悪くても仕事の融通が効くのと
私の病気の専門医がカラトリにいたから
選択肢は少なかった
満足に働けなくなっていく身体が
信じられなかった
戦場で誰よりも素早く動けていたのに
息子が家の家事をしてくれるようになると
申し訳なさですぐに謝ってしまう
息子は色々我慢をしているのだろう
大丈夫と言いながらも辛そうな顔をしてる
ある日医師から告げられた
もう長く無いと...
医療院からの帰り道
何も考えれず途方に暮れた
家の扉が重い....中に入ると
息子は笑顔でお帰りなさいと言ってくれた
泣きそうになったが涙を堪えて
笑顔でただいまと言って息子を抱きしめた
泣くのはいつでもできる
せめて息子が見ている内は
いつも笑顔の母でいよう
長くない時を最後まで....
兵士になる前に選抜試験で
私と首席を争っていた昔の友人に
連絡を取ることができた
それから今までの事を包み隠さず
全て話した
私が死んだ時息子を託したいと
もう頼れる人が居ないのだと
友人は力になるから早めに2人で
コッチに来いと言ってくれた
後のことは心配するなと
それから何度か連絡を取り合った
ある日町が騒がしく胸騒ぎがしたので
体調が悪かったが息子に頼んで
連れて行ってもらった
歩くのに時間がかかり着いた頃には
貧民街が壊され息子の友達のコーナーが
1人佇んでいた
話しを聞くと大粒の涙を流し泣き始めた
私には時間が無くてどうしてやることも
できない....泣いている孤児のこの子が
息子の未来と重なり抱きしめて泣いた
初めて私は病気を憎み天を呪った
息子から色々な報告は知らされていたが
コーナーが前向きに過ごしていて
この町を離れる事になった
前々から皆んなでお見送り会を計画して
今日城門近くに集まって宴会をするとの事
私も参加させてもらう事になった
久しぶりにお酒を飲んで楽しく過ごした
皆んな嫌な事を忘れるよう飲んでいる
息子も楽しそうで嬉しい
笛の音が響きわたり
どうやら領主様が戻ってくるらしい
門番に解散するように言われ
私は息子と家路に着こうと支度をする
あまり目立つのも良くないと思い
領主様が通り過ぎてから
家に帰ろうと考えた
フラッと道を塞ぐように老人が出てきて
領主様の馬車は急停止した
それからは目を覆いたくなる事が起きた
目の前で起こっている現実に
息子が震えている...
私の中で不安が一瞬よぎる
息子を抱き寄せねばと思った時には
私の腕は息子を逃した...
待って....と口に出した
息子は2人の近衛兵に気絶するまで
殴られていた
私は割って入り息子に覆い被さり
殴られながら許しを乞い
必死に耐えた
領「止めよ」
領主様が馬車を降りてきて
近衛兵に告げた
私には沙汰を待つように言い
息子を領主邸に連行して行った
皆さんに色々気遣ってもらったが
予期してなくとも領主様の馬車に
攻撃した形になりどう考えても
息子の生きる道が途絶えてしまっている
息子が捕えられ殺されるのを
私は待ってはいたくはなかった
その日の夜領主邸の門前に来たら
人がひっきりなしに出入りしている
門番や出入りの人にも
領主様に取り次いでもらおうとするが
誰も忙しさを理由に無視されつづけた
夜中になっても門番は帰れと言って
きたが私は息子に会えるまでは
帰れないと居座った
翌朝になると流石に折れてくれたのか
執事の人が領主邸の庭に案内してくれた
私は芝生の上で膝を降り平伏して待った
しばらくすると領主様と副領主様が
みえられ話しをする事ができた
私は領主様に平伏しながら弁明した
子供がしでかした事は親の責任
どうか息子ではなく私に処罰をと嘆願した
副領主様が口を開く
副「領主殿の馬車に斧を投げつけておいて
何を言うか!お前の息子は極刑に
決まっておろう」
シ「どうか...どうかお慈悲を!」
私は顔を上げてしまってまた平伏した
領「顔を上げよ話ができぬではないか」
私は恐る恐る顔を上げて2人を見た
領主様は無表情だが副領主様は
一瞬驚いた顔を見せ平静を装っている
領主様は私に名前はなんだと聞いて
きたのでカルテ・レジスターだと伝えた
カトブリチの難民だったと嘘の説明した
しばらく考え込んで執事を呼ぶと
耳打ちしてその場を離れていった
副領主様は私を見ながら領主様の
後に続いていなくなった
執事の人が私に良かったですねと
小声で声をかけて立ち上がらせ
少しの間会う事を許してくれた
私は感謝し領主邸に向かって頭を下げた
息子が囚われている場所は
地下にあるらしく案内された
小さな平家に入ると中には
休憩している守衛がくつろいでいた
皆執事が来ると立ち上がって敬礼した
執事は下に行きたい事を伝えて
鉄格子の鍵を開けてもらい
守衛が先に下に降りて行く
私も守衛の方達に頭を下げて階段を
降りて行った
奥の牢屋に息子が吊るされていた
私は頭が真っ白になるくらい
動揺してしまった
可愛い息子の顔は腫れ上がり
血だらけで誰か分からないほどだった
守衛の人に鍵を開けてもらい中に入る
体を拭こうとしたが血が固まって
綺麗にならない...
それ以上に可哀想過ぎて
手の震えが止まらなかった
息子は私が見えないのか
微かな声で私を呼ぶ
こんな状態なのにコーナーの事を
気にかけていた
私は息子を抱きしめて
大丈夫と安心させたかった
まだ暖かい我が子の鼓動を感じて
唇を噛んで泣くのを耐えた
そろそろ時間だと促され
別れを惜しむ私は息子の頬に手を添えた
私は目の前の可愛い息子を守る為に
ここから少しでも早く助け出し
平穏な毎日を過ごしてほしい
限りある生を謳歌してほしい
やる事は決まった
奮い立つように立ち上がり
息子に待っててと伝えた
そして息子は微かな声で謝っていた
平屋から出て私は執事に
領主様と話がしたいと伝えた
執事は聞いてみましょうと言い
私は頭を下げて家路についた
部屋の奥にしまっていた
袋を出して中の物を綺麗に拭いた
食欲は無かったが無理やり食べた
ほとんど寝てなかったし
眠たくもなかったが
息子のベッドで横になっていたら
いつのまにか眠ってしまった
翌朝扉をコンコンと叩く音に
急いで扉を開けると執事が立っていた
今から会えるという事なので
急いで支度を済ませて執事と一緒に
領主邸に向かった
今回は会議室に通される
中で待っていたのは
領主様と副領主様と近衛兵が2人いた
執事と近衛兵の1人が扉の前に移動した
領主様は話は何か?と私に尋ねた
私は息子はどうなるのか?と聞いた
副領主様は呆れた顔で極刑だと言い
領主様は否定しなかった
私は覚悟を決めて話し始めた
名前を偽っている事
カトカラの戦姫であり
シルク・ウェーブである事
そしてコインを持っている事
近衛兵と副領主様は驚きを隠せないが
領主様は無表情だった
シ「ですので私の命とコインを引き換えに
息子を無罪にしてほしいのです
もし今ここで私が殺されてもコインは
絶対見つからない所に隠してあります」
会議室は静寂に包まれた
シルクはもう覚悟を決めていた
シルクを殺す事で領主はメリゴ帝国の
汚点であるカトカラの悪魔を処刑でき
その上ゴールドコインも手にはいるのだ
領主が口を開いた
一度会議をするのでシルクは執事と
客間で待つように言い2人は会議室から
出て行った
客間では執事が紅茶を入れ
シルクに差し出した
執「まさかカトカラの悪魔...いや戦姫が
国内に留まっていたとは...ふふふ」
その反応は当然だった
当時私の逃亡は世界に衝撃を与え
力を失ったカトカラは戦線で
負け続けメリゴ国に降伏したのだから
シ「何とか生きながらえてきました」
私は会議室に呼ばれるまで執事と
たわいもない話しで時間を潰した
執事は元々カトの民だったようで
降伏の後領主様の助力で生きながらえ
仕える事になったのだと教えてくれた
30分ほどで会議室に呼ばれ
先程より近い席で領主の対面に座らされた
領「頼みたい事がある...達成できれば
息子の罰を庭の草むしり程度に減刑
しようぞ」
内容は事件が起こる1時間前に林の奥で
賊に襲われたのだという
領主としては畿内の安定と他の目も
ある為討伐隊を出さなければならないが
今ある事情で近衛兵を出せない為
代わりに討伐してほしいとの事だった
しかもカトカラ国はもう廃国になっており
シルクに対しての執着は無いので
任務後にコインは提出してもらうが
偽名のまま平穏に暮らすといい
死ぬ必要は無いと言ってくれた
断崖に追い詰められ飛び降りるしか
無かった状況から蜘蛛の糸ほどの細い
希望が見えて私は直ぐに了承した
それから今日一日牢屋で良ければ
息子と過ごす事も許してくれた
会議室を出る際シルクは振り向いて
深々と領主に頭を下げて出て行った
執事に連れられ平家に入る
報告があったのか鉄格子は開けられており
そのままシルクはロッドのもとへ向かう
私は牢屋の前に立ち鍵を開けてもらうのを
ウズウズと待っていた
もしかしたら2人でまた平穏に暮らす事が
できるかもしれないから
息子と色々話し抱きしめ
かけがえのない時間はあっという間に過ぎ
夕刻になった
もし討伐が失敗する事があれば
この子を一時的に1人にしてしまうから
色んな意味での別れを告げ
抱きしめて感謝を伝え謝罪した
地上に上がるまで私は息子を見つめ
目に焼き付けた
平屋を出ると執事が待っていて
客間に案内されると
領主様からの細かな説明を受け
書類に確認のサインをした
大まかに言うと賊の親玉の首を持ち帰るか
2度と悪さが出来ない程の族の解体
*この場合四肢に重傷を負わせる
・期限はロッドの裁判前日迄の3日間
・期限内に裏門の門番に首を渡す事
・達成されない場合には
ロッドは裁判になり罪に問われる
帰りに執事に聞いて裏門を確認しに
移動した
裏門側は林みたいに木々が生い茂って
不気味な雰囲気を出している
私は家に帰り直ぐに昔の友人に
手紙を書いて出した
そして家の窓を光がもれないように
全て塞ぐと金具をだして家の玄関のドアノブをガチャガチャ外した
ドアノブに細工がしてありそこからコインを取り出して使用した
部屋の中は金色の閃光が光る
外には漏れてはいない
白銀の兵士が召喚され
慰められてしまい抱きつき泣いてしまった
私の体調が万全では無い為
無謀かもしれないが
白銀の兵士に力を貸してもらえるよう
頼んだら快く承諾してくれた
体は調子が悪いが時間がない
早速明日から行動しようと
白銀の兵士とあらかたの作戦を決め
早めにベッドに入って眠った
シルクとロッドの平穏な生活を取り戻せる
チャンスがやって来ました。
乞うご期待!
文面や展開が変な所あれば指摘お願いします




