もしかして悪役令嬢っぽくないかしら?
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お父様は所謂、親バカだ。
と言っても、とんでも無い親バカとかではなく、普通に子供を愛している父親……と言った感じだが、流石に今回はアリスさんに関して思うところがあるらしく、怒っている。
まあ、これがただの政略結婚ならお父様もそこまで関与しなかったと思う。
多分アリスさんが何か行動起こして問題が起きたら私に「婚約続けたい?」って聞くくらいだと思うけど……。
でも私とレオは政略結婚じゃない。
半年前は私の家柄的にも、王族と公爵家なら釣り合うので政略結婚だと思われていたけれど、頻繁に交流している私達を見てそんな噂はあっという間に消えた。
それと同時に、私達の仲睦まじさと将来の国は安泰だという噂が流れ始め、婚約者が決まってからもレオに娘を紹介しようとしていた貴族もいなくなった。
母曰くそんな噂が社交界には出回っているので、一緒に参加している父親も知らないはずがない。つまり、仲の良い娘の婚約者にちょっかいをかけられるのは父親的に面白くないのだろう。
あら? 今の私、お父様の力を借りてヒロインの恋路を邪魔する悪役令嬢らしくない?
「家には私の方から連絡を入れておきましょう。ちなみにこの話は陛下はご存知で?」
「今、ツヴァイが知らせに。ご厚意、感謝します」
「レオナルド殿下とサラの頼みですからね。私としては、娘には幸せになって欲しいと思っているんです」
「もちろん、サラのことは全力で幸せにします。立場上、苦労も掛けますが…」
「はは。それはまあ、王太子殿下を相手に選んだサラに伴う責任ですからね。仕方ないでしょう」
初めて出た悪役令嬢らしさにちょっと嬉しくなりなってる間に、男性同士で話が進んでるわ…。
「お父様、レオナルド殿下は既にとても良くして下さってるので安心してくださいませ」
「そうだね。私も普段のふたりを見ていてこの婚約を結んで良かったと思っているよ。さて。それでは私は家へと使いを出さねばならないのでそろそろ失礼しますね」
「ありがとうございます。特別なもてなし等は必要ないので、サラの友人が遊びに来たくらいの気持ちでいて頂けたらと思います」
「レオナルド殿下とツヴァイ殿下のおふたりがいらっしゃられるので、どの程度ご希望に添えるか分かりませんが……善処します」
苦笑し、礼をとってこの場を去るお父様を見送り、私達はどちらともなく顔を見合わせた。
「……友人が来る程度のもてなしでは済まないと思うわ」
「まあ……そうだね…」




