クエスト97 41~50階
中盤戦もいよいよ佳境に入って行く事になる。ここまで休息した回数はわずかに1度。これが後半戦を乗り切る上では大きな意味を持って来る。
さて、41階~50階は、これまで通り雑魚とエリアボス、カテゴリーボスを倒さなければならない。流石にこの辺りまで来ると、雑魚も強くなって来る。まるで、ボディーブローの様に挑戦者の体力・魔力は削られて行く。
何とか雑魚とエリアボスを倒して行ったルーザックではあったが、流石にここまで来ると余裕の幅は明らかに狭くなる。
41階~50階のカテゴリーボスは、ドラゴンレスラーである。単純な物理的攻撃しかしてこない単純な奴だったが、呪文の耐性があり、バヌーサ(攻撃不当り呪文)やジュモトーン(魔法封印呪文)が、効かなかった。その為、ルーザックはセオリー通り、ジュカラ(防御力アップ呪文)で防御力を上げつつも、多種多様な呪文でドラゴンレスラーを追い込んで行った。
順調に行かなくても、負けるような相手ではなかった。はっきり言えば、特殊能力がなく、芸が無さすぎる。100フロアもあれば、1体位こうしたファイタータイプの単細胞系機械野獣は、いてもおかしくないのだが。それにしても弱かった。
1階~10階のカテゴリーボスでもおかしくないという実力の弱さだったが、それはルーザックの成長を意味した。ドラゴンルームに入った時を1とすると、今は200位の力がある。決して雑魚キャラではないがカテゴリーボスとしては、物足りなかった。それに加えて相性もあった。マルゲラのような戦士やスーゲルのような武道家タイプなら、苦労したかもしれない。勇者のピルティンですらてこずったかも知れない。
「相性の良さで戦いを有利に進める事が出来るなら、これほど楽な事はない。勿論、弱点もある訳であるがそれはしっかりと、乗り越えて行かねばなるまい。」
ルーザックはカテゴリーボスに完勝しても、自分の戦いの振り返りを忘れていなかった。その謙虚さこそ、ルーザックの最大の長所であり、強くなって行くためには欠かせないポイントである。ルーザックが、強さの果てを求めているのは、こうした貪欲な強さへの追求があるからである。




