クエスト96 31~40
ここまでは、序ノ口。一般的なプレーヤーが最も脱落しやすい、階層が31~40階というフロアである。実力のあるプレーヤーでも、難解さを増す迷宮と、強力になって行くエリアボスやカテゴリーボスを倒せない状況が相次ぐ。
ルーザックの場合は、まだ危惧する段階ではなかったが、予断を許さない事になっているのは間違いない。そうは言いつつも、休息して魔法力(GP)が全回復したせいもあってか、サクサクと40階まで到達。カテゴリーボスである、武道家タイプのドラゴンファイターと相対していた。
ルーザックはこうしたファイタータイプの相手とは、多く対戦していた為、何の問題も無しに戦いのアドバンテージを持って臨んでいく。
武道家タイプのプレーヤーに気を付けなければならないのは、スピードとパワーのコンビネーションだ。スピードはティオリム(スピードアップ呪文)とドミオス(敵スピードダウン呪文)、パワーはジュカラ(防御力アップ呪文)で対応する。以外とこのタイプの敵には呪文が効きやすく、そこまで苦戦はしない。
40階のカテゴリーボスもその例外ではなかった。スピードとパワーの対策さえ失敗しなければ、それ以上にやることはなく、倒すのは時間の問題だった。
あっさり40階までを踏破したルーザックは、ここまで、エリアボスを40体、カテゴリーボスを4体倒している。予想通り、段々敵の強さは増してきたし、迷宮の複雑さも巧妙化している。油断は禁物だ。
「よし。このまま先へ進もう。問題なくここまで来たけど、これから先は何が来るか分からない。気を引き締めて行こう。」
ここより先のフロアでは、エリアボスの前に雑魚キャラ5体も倒さなくちゃいけないという。塵も積もれば山となるでは、ないが魔法消費量は極力避けたい。
100階まであと60フロアもある。決して喜ばしい事ではないが、ルーザックはへこたれなかった。自分のエクスペリエンス(EXP)が増えてレベルがあがる。雑魚には肉弾戦という荒業もある。雑魚は雑魚。いくらでもかかってこい、と強きだった。そういう確固たる信念があるからこそ、ぶれずに動揺せず泰然自若としていられるのである。




