クエスト93 1~10階
ドラゴンルームへと進む事を許されたルーザックは、サクサクと階を進んで行く。流石に序盤という事もあってか、ルーザックは問題なく進む事になった。
マジカル・ロブコスという新兵器のお陰で魔法消費量を最小限にして、どんどん気にせず進めた。
これと言って留意するべき事は無かったのかもしれないが、ドラゴンルームという所がどんな場所なのかを知るには、充分であった。簡単にザックリ言えば、エリアボスまでの迷宮が、かなり複雑で、そのエリアボスも下に行けば下に行く程強くなるのも、体感した。
サクサク進んでいたルーザックの前に1~10階のカテゴリーボスであるドラゴンナイト(ホワイト)が現れた。楽勝だったこれまでのエリアボスとは少々ムードが異なる。
ドラゴンナイト(ホワイト)は二刀流の剣士である。ブカニ(防御力低下呪文)とオリオス(素早さ低下呪文)を混ぜたブカオスという合成呪文をかけ、テラノーマ(上級火炎呪文)をぶちこんでいった。ブカオスが有効的に効いていたのかはともかく、ルーザックのテラノーマ3発でドラゴンナイト(ホワイト)は倒れた。
「大した事無いな。こんなことなら予定よりも早く100フロアクリアも、夢じゃないかもな。」
ルーザックはひたすら油断していた。これまでに倒したエリアボスは10体、カテゴリーボスが1体の計11体と、全体の1割でしかないが、ルーザックは手応えを感じていた。
どのくらいのレベルのビーストが現れるかにもよるが、1階のエリアボスを100倍強くした実力のメカニカルビーストが控えているとすると、苦戦はするかも知れないが、100歩譲っても負ける事は無い。と、そう思った。
決して、自分自身の実力に自惚れていた訳ではない。誰にも分からない、ルーザックにしか分からない確かな手応えがあった。
しかし、そのルーザックの予想が見事に外れ、全く悪い方向に行ってしまうことになろうとは、ルーザック自身知るよしも無かった。とりあえずあと90階ある。先を急ごう。




