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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト87 再会を誓って

 再会を誓いルーザックはピルティン達と別れた。己の限界をどこまで伸ばす事が出来るか、自分の限界を知るため、ルーザックはとある場所に向かおうとしていた。

 そこは世界中の猛者が腕試しの為に訪れては、跳ね返され死んでしまう。そんな場所だった。噂だけを聞けば、決して生易しい所でない事は誰の目にも明らかである。何故その場所に挑戦するのかピルティンに尋ねられたルーザックは、こう答えている。

 「そうだね~…。一言で言うなら自分の今の真の実力を知りたい。その為には、中途半端な試練では意味がないんだ。強くなる為には、自分の実力を客観的に見て冷静な判断が求められる。残念ながら、ピルティン達といても、それを得ることは出来ない。何故かって?魔法使いの役割なんてたかが知れているからさ。それでは今後の大事な戦いでボロがでる。大切な局面で、大切な仲間を守れる位の力は持っておきたいからね。今の実力のままじゃ、必ずしも、仲間全員をカバー出来る力はない。と思っている。知っての通り、これから倒そうとしている大魔王バルガスは、世界最強の刺客だ。人類の敵であり、倒せるのは伝説の勇者のパーティーだけだ。中途半端な実力では通用しない。これから一人で立ち向かう試練にすら耐えられないのであるとしたら、ルーザックという魔導士はその程度の男でしかない。ピルティンなら分かってくれるよな?」

 「そこまで腹くくってるなら、お前の思い通りにしたらいいさ。」

 ピルティンと、ルーザックはお互いの想いが何処にあるのか知っていた。だからこそ、こうした会話になる。最早ルーザックは、勇者の一味である。

 勝手な行動はパーティークルーとしては、慎むべきなのかもしれないが、勇者の一味として経験を重ねて来た上で、分かって来たモノというものもある訳で、そこに目がいくというのは、ルーザックの成長である。

 再会を誓ったその心はお互いにその先を見つめている。

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