クエスト80 マジカル・ロブコス
マジカル・ロブコスは、どうやらモリスター公国内に有るらしい。所有するのは、大司祭エリック・エリオットであるという。
エリオットはルーザックの師匠グドルフと同年齢の大御所だ。西のエリオット、東のグドルフなんて呼ばれた時代もあった。
何とか苦労して、エリオットと面談出来る様になった。ところが、戦士のアクスの様にレンタルさせてくれたマルドラ・ディガー23世とは異なり、このエリオットという男は、想像以上に頭の固い男だった。ただ頭が固いだけではない。ルーザックやスーゲルを詐欺呼ばわりして、2度と会えない様にした。
だが、どうしてもマジカル・ロブコスを手に入れたいルーザックとスーゲルは、エリオットが許してくれるまで、王宮の前に居座った。
そうこうしているうちに、3日が経過していた。この事態を打開したのはあるアイテムだった。シルバーカードである。
「ええい。しつこいやつらだな。もう一度だけ話を聞いてやるか。」
「スーゲル、これがあれば大丈夫だよ。」
「何これ?」
「まぁ、これでダメなら打つ手なし。ピルティンも連れて来るしかないよ。」
「おい、そこの二人。エリオット様がお呼びだ。」
「チャンス到来!」
「で、要件は?マジカル・ロブコスならやらんぞ。」
「恐れながらエリオット大司祭様に見せたいものがございます。」
「何だ?…これは!」
「我々が詐欺師ではないことは、分かってもらえますね?」
「お主、あの難攻不落のコール・リプレイスで10人抜きを達成したというのか?」
「はい。恐れながら。」
「それならば、大変な失礼をした。すまん。マジカル・ロブコスはお主の様な強者に使ってもらうためにある。存分に使ってくれ。ちなみにそちらのお嬢さんも戦うのかい?」
「私はスーゲル。根っからの武道家さ。」
「お主らまさか、大魔王バルガスを倒しに行くのか?」
「よく分かりますね。大司祭様。」
そのあとはマジカル・ロブコスの使い方と特徴を永遠と2~3時間みっちり指導された。マジカル・ロブコスは、持っているだけで、全ての魔法が威力2~3倍、更に消費GPが3分の2で済むという。呪文使いにとっては最高の武器だった。
「なぁ、ルーザック?そのシルバーカードって本当に凄いのか?あんだけ頑なに拒否ってた大司祭様をひれ伏せさせた位だからさ…。」
「このカードを手に入れるのは、死にもの狂いでしたよ。まさか、こんなところで役に立つとは。」
「そっか。お前も色々苦労してるんだな。よし、これで俺達の担当はcompleteだな。」
「では、ピルティンとマルゲラのいる合流地点に急ぎましょう。」
「あのさ。何で私だけ敬語なの?タメ語で良いわよ。」
「スーゲルは、女性ですから。」
2人は装備の強さに頼ってはいけないと感じている。聖武具によって自分達の力は大きく引き出されていることを感じた。その一方で、弱点もしっかり見えていた。それを克服しない事には、大魔王バルガスを倒すなど、片腹がいたい。
世界の平和は今やルーザックらの活躍にかかっている。




