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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト8 姉について

 ルーザックとテルメジロブスの姉であるレイジョンは、大学を卒業し、学校の教師をしていた。

 弟二人とは、少し年が離れているせいか、余り親密になる事は出来なかった。特に弟のテルメジロブスとは20才の年の差があり、忙しい事も重なり、ほとんど戯れる事が出来なかった。

 年が近いとは言え、ルーザックとレイジョンの年の差は15才離れている。完全にサザエさんとカツオ君、ワカメちゃん的な関係になっていた。

 レイジョンは、まだ未婚者であった。25才になるが、職業柄出逢いがほとんどなく、本人もあまり結婚に積極的ではなかった。学校での彼女は教師からも、生徒からも評価される素晴らしい教師であった。

 ルーザックにとって、姉レイジョンは、尊敬に値する人物であり、母ウィリザーの願を実現させた自慢の姉であった。メラガディア王国立の大学を卒業した、レイジョンはコルティス村には一つしかない小学校の教師の枠を推薦で獲得。正にエリートと言えた。教師になるのは、この世界では、魔法使いになるより100倍は難しいとされていた。

 父マイドゥークと母ウィリザーの信頼も厚い家族の中でも一番の優等生だった。父マイドゥークは、木こりの才能のある弟テルメジロブスに入れ込んでいたが、それでも姉レイジョンへの誇りは、変わらなかった。

 実は、母のウィリザーも、この難関である教師免許を取得していたのだ。そう、レイジョンが優等生だったのは、母のウィリザーが頭脳明晰だった事に由来するのだ。ウィリザーは、あまりその事を自慢気には話さなかった。むしろ、その事実を隠そうとした。

 自分の過去の勲章など、子育てや家事には全く関係ない。そう思って、家族には黙っていた。だが、レイジョンはその事を知っていた。女同士の秘密とでも言えるだろう。ウィリザーは、娘が教師の道を歩むと知った時には、複雑な思いをした。だが、資格を持っているだけで、教員歴のない自分が、娘に偉そうな事は言えない。

 レイジョンがそうしたいのならば、それを止める理由はなかった。現在に至るまで、レイジョンは、良い教師としてやっている。旦那がいないのは少し心配だが、レイジョンなら心配いらない。何せ自慢の娘なのであるのだから。

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