クエスト73 俺も入れてくれ
「ピルティン、マルゲラ、スーゲル。俺も世界の平和を守りたい。このパーティーに俺を入れてくれ!頼む‼この通りだ‼」
3人は笑顔でこう言った。
「welcome to this party」
こうしてルーザックは、ピルティンのパーティーに合流を決めた。誰が説得した訳でもなければ、ルーザックに対して勧誘があった事は一度もなかった。
彼等の話を聞けば聞くほど、このパーティーに適した人間はいないと思う様になっていたのも事実である。
ピルティン達にとっても、ルーザックの加入は、渡りに船のようなものであった。むしろ、ルーザックが、ピルティン達のパーティーに加入してくれるように、話のベクトルを上手に調整した気配もある。まるで、ルーザックが自主的に申し出てくれる事を望むかのように。
ルーザックは、このパーティーに加入するにあたって、自分の目的もきちんとピルティン達に示した。呪文使いとして最強を目指す、そして世界を平和にする事を。ピルティンは言う。
「よし、これで面子は揃った。となると、後はそれぞれの装備を何とかしなくちゃな。そうだな。魔王を倒す前にやることリストを作ろう。」
そう言うと、ピルティンは紙とペンを取り出し何かを書き始めた。
「紙に目標書くなんて、珍しいじゃん。」
「普通の事じゃない?」
「よし、出来た‼これでどうだ?」
ピルティンはパーティーの目標を明示した。そこには、こう記してある。
「装備品の調達。それも極上品のみ。」
ピルティンには、こうしたユーモアのセンスがある。こうしたユーモアがプラスに働いた時は良いが、これがマイナスに働く事もある。
そう言った個人の特徴をルーザックが完璧に捉えられるようになるまでは、まだ時間を要した。
ルーザックはこれまで一人で戦って来たが、今度は四人のパーティーのうちの一人として、それぞれの長所や短所を把握した上で、TPOに沿った魔法を使う事を考えなければならなかった。それが、生命線になると考えたからだ。
もう一人じゃない。仲間がいる。集団で困難に立ち向かう事になる。それが、パーティーというものだ。




