クエスト71 武道家スーゲル
スーゲルは典型的な武道家タイプである。俊敏性に優れ、攻撃力もある。その一方で防御力と魔法防御力が低い。
スーゲルはマルゲラと同様、ピルティンの様な名家の出身ではないが、育ちは悪くない。ピルティンとの出会いは、先に述べた用心棒オーディション大会で、準優勝した事によるものである。
ちなみに、ピルティンとマルゲラが男性なのに対して、スーゲルはパーティーで唯一の女性であった。性格は男勝りで、とてもアグレッシブである。
そんなスーゲルの旅の目的は二点ある。一点目は最強の武道家になる事。もう一点が、ビーストによって滅ぼされた里から持ち出された黄金のナックルを取り返す事である。
スーゲルが、女性でありながら戦いの道を歩む事になったのは、スーゲルの故郷がビーストによって滅ぼされたからである。その当時スーゲルはわずか10歳だった。両親や村人は、襲ってくるビーストに歯が立たず全員が、殺された。孤児になったスーゲルは、必死で逃げた。それでもスーゲルは生きていかなければならなかった。
だが、わずか10歳の少女がたった一人で生きていくためには、ビーストや困難に打ち勝つ必要があった。元来、バカ力でならした少女時代のパワーが役に立つ事になる。正式に武道家として、スムーズに生きていこうと思ったのは、スーゲル15歳の時だった。
まぁ、そんな事情もあり、流浪人を続けてピルティンやマルゲラというパートナーに出会った。他人を全く信用出来なかったスーゲルだったが、ピルティンの一言で、その思考は変わった。
「俺達の前では力なんかいれるな。仲間同士なんだから。スーゲルの過去は、辛い事の連続だったかもしれないが、これからその分良いことがあるよ。そう信じて前を向いて行こうよ!」
マルゲラも良いことを言っている。
「お前の過去は過去。今は今。お前は俺達の仲間になったんだ。俺達はお前を裏切る様な事は絶対にない。」
スーゲルは彼等の言葉に涙が出そうになった。確かにスーゲルの人生の前半は辛い事の連続だった。しかし、私はまだ若い。これからの人生が、幸せで充ち溢れているだろう。そう思えた。




