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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト67  故郷の危機

 パレス・オブ・トゥーマから故郷に戻ろうとしていたルーザックは、直ぐにメラガディア共和国領内に戻った。

 すると、コルティス村が、多数のビーストに襲われているという情報をキャッチ。時間をかけてレベル上げをしようとしていたが、途中で切り上げ、ドゥーラでコルティス村に駆けつけた。

 だが、そこには想像以上の惨状が広がっていた。多くの村人が逃げ惑い、家屋には火が放たれていた。

 ルーザックは自分の家族が無事であるか、確認する為、生家に向かった。弟のテルメジロブス、姉のレイジョン、母ウィリザー、父マイドゥーク全員が無事だった。

 「ルーザック!よくぞ帰って帰って来た。しかし、今はゆっくり話している暇はないんだ。ワシらは何とかなるが、エリウスが危ない。エリウスを助け出して欲しい。」

 マイドゥークから出た言葉にルーザックは、驚いた。幼馴染みのエリウスを救出に向かった。

 すると、2体のビーストに囲まれていた。最早一刻の猶予もない。

 「マリャド!」

 ルーザックの強力な魔法によって、何とかエリウスを救出した。

 「エリウス、しっかりしろ!俺が来たからもう安心だな。」

 「ルーザック?ありがとう……。」

 エリウスは気を失った。余程緊張していたのだろう。ルーザックはエリウスをテルメジロブス達に預けて、父にもう一度訪ねた。

 「親父?この一連の騒動の元凶は何処にいるんだ?」

 「恐らく、北部の村長の所にいるはず。デスキラーマンとか言ってたな。まさか、ルーザックお前、行くのか?」

 「誰かがやらなきゃならない事だからね。心配しないで。直ぐにやっつけて来るから。」

 ルーザックは、マイドゥークを心配させぬよう配慮してそう言ったが、実はルーザックには不安要素が沢山あった。

 まず、転職したばかりで、大してレベルが上がっていない事。それにより、強力な魔法を連発すると直ぐに息切れしてしまうこと。幸いチャレンジ・オブ・タワーで見つけたミラクルランスがある。ダイキルトとジュカラで己の攻撃力と防御力を強化して、肉弾戦に持ち込むという手もある。

 デスキラーマンは、恐らく今の自分のレベルでは勝てない。一人で勝つのは難しい事もルーザックには分かっていた。だからといって、デスキラーマンを放っておけば、コルティス村は全滅するのを待つだけである。

 最悪、刺し違えてもという、ルーザックにはその様な決死の覚悟があった。

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