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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト66 駆け出し賢者

 3人の選ばれし精鋭を探す前に、ルーザックはパレスオブトゥーマ(トゥーマ神殿)に悟りの書を持ち込み、賢者になることを目指す事にした。

 あれほど拒否していた賢者になるのは何故か?答えは明確である。魔導士とは俗称であり、正式なjobではないからだ。グドルフ師匠が、そうであった様に、ルーザックは一魔法使いから賢者になることを選択するに至った。

 悟りの書は、パレスオブトゥーマの北西にあるチャレンジ・オブ・タワーの中にある。今のルーザックのレベルなら、チャレンジ・オブ・タワーを攻略するのは、容易い事であった。

 「これが悟りの書か。楽勝だったぜ。」

 賢者に成るための準備は整った。これをパレスオブトゥーマに持って行き神官に渡した。

 「立派な呪文使いになって下さい。所で、賢者になると、レベルは1に戻りますがよろしいですね?」

 「マジか…。まぁいいや。」

 「今まで覚えてた呪文は使えるんですよね?」

 「ああ、それは大丈夫だ。だが、ステータスの大幅な低下は避けられないぞ。それでも良いか?」

 「分かりました。俺は賢者に成ります‼」

 賢者に成るとスピリットポイント(SP)が、大きく上がる。スピリットポイントは体力を示す指標だ。魔法使いのjobだった時はそこが大きなウィークポイントだった。それに加えて、貧弱だった武器や防具が大幅に改善される。戦士クラスとまでは行かないが、武道家クラスまでと同等の装備が出来るようになる。

 しかし、レベルが50に近かっただけに転職という状態でレベル1になったのは、痛かった。

 だが、これもまた試練。ルーザックはパレスオブトゥーマの北西にあるチャレンジ・オブ・タワーでレベル上げをした。

 自分の努力とやる気によって、初めて賢者の力が発揮される。だが、ルーザック一人が賢者になった位で世界を平和に出来るはずもない。

 自己鍛錬を怠らない事。それが、大切である。

 さて、何はともあれ、ルーザックは長年の悲願であった賢者になれた。これも全ては大魔導士になるための通過点に過ぎない。津波のように押し寄せて来る困難の荒波に打ち勝って行かなければならない。

 そして、その先に何が待っているのかを覚悟しなければならない。それが出来て初めてルーザックは世界の平和も、世界最強の大魔導士になるという目標も、達成出来るのだ。

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