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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト65 何をすべきか

 強さについて考えると共に、ルーザックは自分が何をすべきかという事についても、真剣に考える様になっていた。

 自分の目標がどこにあり、何を焦点として生きるべきであるのか?そういった事を考えるのは、決して無駄な事ではないだろう。

 グドルフ師匠は、3人の選ばれし精鋭と共に世界を平和にして欲しいと言っていたが、それが本当に自分の目的と合致したものなのか、ルーザックは改めて考えた。

 もちろん、大魔王バルガスの驚異が差し迫った状況にある事は確かである。それは誰の目にも明らかだ。誰かが倒さなくてはならない。しかしながら、自分にそのような大役を務める自信がない。そのような器があるのかも怪しい。

 例え、能力的にそれが可能だったとしても、ルーザックはなぜ自分がそのような命の危険を犯してまで戦う必要があるのかなとも思った。しかしながら、よく考えて見れば大魔王バルガスは、地上最強のレベルのビーストである。魔導士として、最強を目指すならば、決して避けては通れない相手である事は確かである。

 また、その激闘の中で、力をつける事も出来るはず。物は考え様で、プラスに考えた方が良い。ルーザックは3人の選ばれし精鋭を探す事を決める。グドルフ師匠に言われたからではない。自分が心から、そうしたいのだ。

 自己の決定的な意思によってそれを行うのだ。もちろん、迷いや憂いもある。しかし、自分がどんな未来図を描いていて、それに向かって行く場所がはっきりしないならば、成長のプロセスを踏めない。それをルーザックは怖れた。

 頭の中は混乱している。しかしそれを整理して見ると、不思議と世界を平和にしたいという願望が残って行く。それは、一市民として、一魔導士としてのピュアな願いだった。自分にそれだけの力があるかは分からない。

 そうであったとしても、世界を平和にするためなら命をかけても良い。無償の愛のようなものだ。それがなければとてもではないが、こんなにリスキーな事は出来ない。

 最終確認として、もう一度自分に無償の愛があるか、自分に問うた。自分にとって何をすべき事が目標に近付く事なのか?こんなことを考えていられるのは、今の内だけだ。思う存分悩み抜けば良い。

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