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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト64 少しは強くなったか?

 いよいよ明日は久しぶりに故郷のコルティス村に戻る夜となった。純粋な強さという点で振り返って見ると、一体自分はどのくらい強くなっているのか、ルーザックは自分の力量を図り兼ねていた。少しは強くなったのか、それとも大して強くなっていないのか?

 多職種多方面からの声が聞き取りづらい状況に有る中で、ルーザックは、今の自分の強さを真剣に考えていた。

 そもそも、強さとは何だ?強さとは一体何なのかという根本にまで、想いを巡らせた。仮に自分の力で救える命があったとしても、自分の力で敵を殺す事が出来たとしても、生きるものを死に追い込んでしまう事に変わりはない。

 単に強いビーストを蹴散らせる事だけが強さではないだろう。本当の強さとは、適材適所で、力をコントロールする力を持つという事だと考えた。

 そう考えると、ルーザックは誰の目にも明らかな強さを持っているのかもしれない。しなしながら、それは同時にここで満足できるのかと自問自答する事につながる。

 ルーザックの目指す世界最強の魔導士というものが、この程度のものであるはずがない。そう、考えられた。沢山の死闘を乗り越えてきたけれど、恐らくこれから向かって行かなければならない試練は、こんなものではないはずである。グドルフ師匠を倒したが、ちっともルーザックは嬉しくなかった。

 ルーザックの目指している強さの果てに辿り着く為には、一人では限界がある。パーティーに参加し仲間と乗り越えて、ようやく辿り着ける境地にこそ、目指すべきポイントが有るのかもしれない。

 ルーザックの強さへの探求はまだまだ終わらない。それに、まだ契約出来ていない未発見の魔法もある。全魔法のcompleteという課題もある。まだまだ、伸びしろはありそうである。

 強さとは、本当に守りたいものを守れる力であり、倒したい相手を自由自在に倒せる力の事である。要するに、そこに辿り着くまでは果てしない修羅の道を棘の道を流血しながら、死に物狂いで歩く覚悟を持つ者だけが、手に出来るものである。

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