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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト61 卒業試験①

 「やはり戻って来たか。そんな感じがしていたのだ。」

 「グドルフ師匠、ここで言う台詞は"お帰り"でしょう?」

 「貴様とワシとは師弟の仲であって、家族ではない。」

 「まぁ、その通りなんですけど、でも聞いてくれませんか?俺の活躍。」

 ルーザックは、この2年余りで自分が成し遂げた偉業を成長を、グドルフ師匠に報告した。

「よくやったなと言ってやりたいところじゃが、お前さんに一つクリアしてもらわねばならん課題があるのを忘れていた。所謂卒業試験とういうやつだな。」

 「卒業試験…か。面白そうじゃねぇか。」

 「ではその試験内容を発表する…。ズバリ、ワシを倒せ。」

 「え?…。師匠、本気(マジ)で言っているんですか?そんなこと出来るわけないじゃないですか?弟子が師匠を殺すなんて。」

 「どうやら、ワシの余命もわずかになってきた様じゃ。自分の体の事は自分がよく分かる。だからな、ワシはベットの上で死ぬより、愛弟子撃ち取られる方が良い。その方が悔いなく人生を終えられる。」

 「この試練も不可避なものだというのですか?」

 「気持ちは分からんでもない。しかし、ここは心を鬼にして、ワシを倒せ。出来るよな?ルーザック?」

 「出来ないとは言えないようですね。分かりました。やります。」

 ルーザックは覚悟を決めた。自分の人生の中で最も恩のあるグドルフ師匠に対して、今持ち合わせている力で師匠を倒す。もちろん、抵抗感はある。戸惑いもある。しかし、師匠の望みならば、受け入れる外はない。もちろん、自分よりグドルフ師匠の方が、老いたとは言え実力は上である。返り討ちにあいジ・エンドという可能性もある。しかし、今のルーザックには、あの命をかけて勝ち取ったシルバー・オブ・マジシャンの称号が、ある。

 グドルフは最初から最終試験は己を倒すという事に決めていたのかもしれない。闘いに勝つことは己を修羅の道に引き込む事も分かっている。ルーザックに一番足りないものを、グドルフは与えようとしていた。

 魔法使いとして、越えねばならない一線をルーザックは越える覚悟が有るのか、無いのか?とにかく、グドルフ師匠を倒せば合格、それ以外の結果は全て不合格である。

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