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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト59 10人切り出来る確率

 時間のあったルーザックは、コール・リプレイスで10人切り出来る確率を、簡単な方法で計算して見た。

 勝ちor負けのいずれかの体で計算すると、2分の1×10で、1024分の1という確率の低さであった。パーセンテージにすると、0.001%以下という確率という事になった。対戦相手の実力を加味すると、確率はもっと低いモノであろう。いずれにしても、ルーザックが成し遂げた事はどえらい事である。

 ルーザックは計算して見て初めて自分の成し遂げた偉業に驚きを隠せなかった。あくまで、10人切りを達成出来たのは、運なんかではない。己の実力である。それでも、この確率的な見地から見れば、どのくらい凄い事かは、数学の苦手なルーザックでも理解出来る。

 あらゆるデータや戦術を駆使して闘うタイプでもない。しかしながら、数値化されたものの、重要性に気付かされた。これから表れる上級ビーストや、魔王には、闘いながら数値や理論的戦術の力を借りなければならないかもしれない。

 コール・リプレイスでの闘いを振り返ると、相手の実力には差があった。しかし、ルーザックは、手を抜く様な事はしなかった。それが相手への敬意にあたるからだ。

 ルーザックの流儀(スタイル)は、ここで確立されたのであった。誰に対峙しても、全力を尽くす。魔導士として、というよりはルーザックの生きざまに関わる問題であった。そうすれば、負けた時に次への闘志が浮かぶ。まだ挫折をしらないルーザックであったが、この世界では、負けたら即死亡という事もあり得る。

 全力を尽くせば、後悔もしない。保険をかけていた訳ではなかったが、それでもルーザックは一戦必勝、一戦全力をモットーに、これから更なる困難を乗り越えて行く。

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