クエスト56 9人目の試練
9人目の刺客は、フォー・キング・オブ・コール最後にして最強の二代目剣聖グロルであった。双剣グロッツ・ウィンドルを巧みに操る双剣士。それが四天王最強の剣聖グロルの正体てある。
スピード、パワー、命中率、タフネスどれをとっても、非の打ち所がなく、魔法耐性もそれなりにある。ただし、弱点もある。ディオ系呪文(ディオ、ディオラ、ディオナズム)が、グロルの弱点である。
この弱点さえ押さえていれば、グロルが負ける事はまずない。このありすぎるパラメーター格差を補ってあまりあるのが、ディオ系呪文である。
ルーザックは、肉弾戦では絶対に勝てない。闘いは終始グロル優位で進む。双剣グロッツ・ウィンドルで補助系呪文が、軒並み弾き返されるからだ。その為、ルーザックは攻撃系呪文にシフトチェンジ。だが、そこからディオ系呪文が弱点だと分かるまで、相当な時間を要した。20~30分はかかっただろうか。グロルの強力な双剣攻撃を上手くかわしつつ、ベトマも使い回復しつつ、何とか負けない様に努力した。
ディオナズムは、強力だが、消費GPが相当多い為、ディオラでグロルの体力を削ってディオナズムで、フィニィッシュブローに持って行く作戦にした。
我慢と忍耐の連続であったが、何とかグロルに
「参った。」
の一言を言わせる事に成功した。
「強かった。抜群に強かった。それでも何とか弱点を見つける事でなんとか、勝利を掴めた。あと一人だ。油断せずにやっていきたいと思う。」
ルーザックも、流石に9人連続で闘っていたため、疲れの色を隠せなかった。SPやGPは、回復するが、ルーザックの精神力や、体力は数値化不能な部分もあり、心底消耗していた。あと一人。
どんな刺客が待ち受けていたとしても、それを乗り越えれば自分は世の中で少しは名が売れるだろう。ここまで着たら10人抜きをするまでだ。
コール・リプレイスに集まった多くの観衆も、ルーザックの10人抜きに焦点が集まる事になる。見守っていた誰もが、ルーザックがここまで勝ってきたのが、信じられなかった。
そして、10人目の刺客イーグロンズラーの謎に包まれたベールがいよいよ剥がされる事になる。イーグロンズラーは、実は物凄い実力者であったのだ。




