クエスト53 6人目の試練
6人目の刺客は、フォー・キング・オブ・コールの一角である、二代目槍星のルドレンガースである。槍星の名のごとく、槍の使い手であり、父であった初代槍星であったランガースをも越える槍の名手である。
ルドレンガースの特徴は、なんと言ってもスピードのある槍さばきと、手数である。そこでまずルーザックは、オソオソとハヤハヤを使い分け、スピードにおけるハンディキャップを無くそうとした。と共に、自らが使うべき攻撃魔法が何なのか、きちんと見極める必要があった。
流石にフォー・キング・オブ・コールの一人だ。決して楽な相手ではない。だからといって勝てない相手ではない。ルーザックはいつものtheory通りジュカラで防御力を上げて、槍攻撃に耐えながらテラノーマでひたすら単体攻撃を繰り返した。グループ攻撃は効率性がないと判断したのだろう。
こうしたルーザックのコツコツとした攻撃が項を奏したのか、回復呪文の使えないルドレンガースは、追い詰められて行く。もし仮にルドレンガースが呪文を使えていたら状況は全く違うものになっていただろう。
ルドレンガースは、絶命の選択肢を選ばなかった。ルーザックに降参の合図を送り、レフェリーにも降参の合図を出した。ルドレンガースはギブアップした。賢明な選択肢だとルーザックは思った。しかし、後で分かった事だが、フォー・キング・オブ・コールの四人には、負けそうになったら、ギブアップしろという指示が出ていた様だ。
ともあれ、ルーザックはフォー・キング・オブ・コールの一人である槍星ルドレンガースを倒した。
「ルドレンガースは、強敵だった。しかし、成長した俺の敵ではない。俺は自分の強さに自惚れている訳ではない。自分の強さが、相手を上回っていた。それがこの結果だ。確実に俺のレベルは上がっている。」
まだ四天王の一角を崩したばかりだが、ルーザックはしっかりと手応えをつかんでいた。そんなルーザックに敗れたルドレンガースが、こう言った。
「浮かれている場合ではないぞ。私は、フォー・キング・オブ・コールの中でも最弱の戦士だ。他の3人は私よりも実力は上だ。まぁ、心して精々お命を大事にする事だな。」
何と、ルドレンガースが四天王の中で一番弱いと自負しているのである。これは嘘か誠か、心を引き締めてあと四人をねじ伏せなければならない。




