クエスト45 東一番のワル
リーバルク帝国は、世界地図で見ると東側の大陸にある。このコール・リプレイスには、東側大陸一番のワルが、絶大なる力を持ってその王座に君臨しているという。東一番のワルであるその男は、コール・リプレイス10人目の戦士としてその出番が来るのを待っている。
その男の名はイーグロンズラー隊長と呼ばれている。イーグロンズラーは、元々一盗賊団の頭でしかなかった。しかし、その実力を買われ、コール・リプレイスを運営しているキンドル支配人自らが、10人目の戦士として、推薦されたという経緯がある。
コール・リプレイスにおいて、10人目の席は普通は煙たがられる。忌むべき場所とも言われる。というのも、コール・リプレイスにやってくる多くの屈強な戦士達でも、せいぜい勝ち残れて5人目くらいである。
しかし、6.7.8.9人目にはフォー・キング・オブ・コールという四天王がいるため、長い間10人目の席は空位だった。イーグロンズラー隊長と戦ったのは、歴史上伝説の剣豪モモドア・クロムハープだけである。その為、絶対に、10人目の戦士であるイーグロンズラーには辿り着けないと言われていた。
だが、それではコール・リプレイスの売り上げが上がらないと、支配人のキンドルが誰か強い者を探した。本当に誰でも良かったのだが、当時世間を騒がせていた、60億スター(60億円程度)モノ大金を強奪して、55億スターを支払う事で釈放された天下の大泥棒イーグロンズラーを買収したのは、もう25年以上昔の事だ。
そのイーグロンズラーの名が世界に轟いたのは、コール・リプレイス10人目の戦士に採用されたからであった。隊長とつけたのは、フォー・キング・オブ・コールの総元締めであるような印象を与えると共に、本来は守備範囲外であるはずの、戦闘能力もあるかのように、見せるためのtrickであった。
イーグロンズラーとしても、自分で起こした事件のせいで、警戒・警備がきつくなり、本職である強盗が出来なくなった事で、盗賊団を解散していた。
自分一人で身軽になったとは言え、仕事が無ければ飯を食って行けない。そんな時に出会ったのが、コール・リプレイスの支配人キンドルであった。キンドルはこう言う。
「あなたなら1日で500万スター稼ぎ出せますよ。」
イーグロンズラー隊長は10人目の戦士になることで、1日100万スターを手にする契約を結んでいた。彼の実力には全く見合ってない報酬だった。




