クエスト39 失敗
ルーザックは、成長する反面、失敗も経験している。小さな失敗から大きな失敗まで、ルーザックは失敗を重ねていた。
しかし、グドルフは失敗しても、ルーザックを攻めなかった。失敗は誰にでもある事であり、失敗から学ぶ事で、成長の糧に繋がって行く事もある。同じ失敗をすると、大抵は怒られるが、グドルフは違った。グドルフは言う。
「失敗はたとえ同じ失敗でも、全て成長の糧となる。だから、ワシは怒らない。むしろ、今のうちしか失敗は出来ないのだから、どんどん失敗を恐れず積極的に行動して欲しい。今は生きるか死ぬかのバトルをしているわけではないし、失敗したからと言って、失うモノは何もない。むしろ、成功ばかりで、スムーズに戦いに臨む事の方が恐ろしい。実戦でのミスや失敗はパーティーの命運をも左右する。失敗を恐れるな、ルーザック。しかし、失敗ばかりだと何を学んだのか?という事になる。失敗はしても良い。何回でも良い。失敗した分だけ、同じ量の学びがあれば成長する。」
ルーザックは、グドルフのその助言を聞いて、どんどん積極的に、失敗を恐れず積極的に行動するようにした。もちろん、そこから何かを学ぶ事を忘れず。
これはグドルフが、経験した事に由来した。グドルフ自身が、何を隠そう失敗の積み重ねで天下をとった人間だからである。だから、グドルフはルーザックにも同じ事をさせた。
自分が通った道ならば、誰でも一流の魔法使いになれるというような驕りはない。失敗を恐れないというのは、大切な事である。
それは、誰もが失敗など、したくはないと思うのは、普通の事である。しかしながら、失敗のない人間にはのびしろが、ない。成長する事がある一定の所で止まってしまう。その先に行けずに、何故いけないのか悩んでしまうものの、答えは一向に出てこない。
しかし、答えは簡単だった。失敗をしていないから前に進めないのだ。一皮剥ける為には、失敗という痛い思いをする必要が、あるのである。
何の苦労もせずに美味しい思いをする事は、人生においてはそう何度も訪れない。グドルフは、ルーザックにそれを分かって欲しかった。




