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村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


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クエスト37 魔法の使い方

 闇雲に、何の戦略も無しに魔法を使っても、それが効果的な魔法の使い方では無い事は、子供でも分かる事である。

 どんな魔法をどんなタイミングで使うかという魔法の使い方は、非常に重要である。ルーザックの弱点である詠唱速度の遅さは、効果的かつ有効的な魔法の使い方を覚えれば、弱点はカバー出来る。グドルフもその点についてこう語っている。

 「魔法使いとして一番大事なのは、詠唱速度もさることながら、どのような魔法をいつ使うかという判断力を身に付ける事である。多少詠唱速度が、遅くても、魔法が効果的につかわれているなら全然問題ない。そういう弱点を抱えている事は、その遅い詠唱速度を加味して、より効果的に魔法を展開出来る力を身に付ければよろしい。」

 グドルフは、ルーザックの弱点について憂慮していない訳ではない。しかし、魔法の使い方を覚えれば、最悪カバーする事は不可能ではない事をルーザックに伝えていた。グドルフは、普段から魔法の使い方や、そのタイミングについては、よく教えている。

 例えは、攻撃系呪文リャド系はどんなビーストに有効で、それをいつ使うかをノートにメモさせ繰り返し、復唱させる。補助系呪文ならば、パーティーの状況がどのようなものかをいち早く察知し、有効な魔法を選択する術を教わる。詠唱速度が、平均より劣るならば、パーティーのSP(スピリットポイント)把握を怠らず、どのくらい前もって回復しておくのが有効か、先読みする。

 呪文1つとっても、いつどんな時に使えば良いか、という事は多種多様である。有能な魔導士は、それらを全て頭に叩き込んで、凄まじい判断力でパーティーを救う。ピンチを救うのではなく、縁の下の力持ちとして、下からパーティー全体を支える。

 時には攻撃系呪文で、ビーストにとどめを刺す事もある。どんな魔法を覚えて、使えるかというよりは、むしろ本当に強い魔導士というのは、TPOをわきまえた魔法の使い方や、使い時を知っている人間の事を指すのではないだろうか?

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