クエスト35 何を目指す
基本的なトレーニングをやっていようが、応用的なトレーニングをやっていようが、大切な事は、何を目指すか?という事にある。
魔法使いとして、何を目指し、目標にすえて鍛練を積むのかというのが、魔法使いとしてのクオリティや実感度を高めて行く事に繋がる。
つまり、魔法使いとして成長する為には、何を目指すかという目標設定が重要になってくるという事である。
ルーザックの場合は、賢者として、強くなりたいと思う気持ちが強く、目標設定としては、かなり曖昧なモノになっていた。
漠然とした目標設定は、漠然とした結果しかもたらさない。グドルフもこう言う。
「もっと具体的な目標を掲げないと、強さを手に入れる事は出来ないぞ。だからこそ、数値目標を掲げるんだ。ルーザック、お前に足りないのは、目標設定にかける努力が足りない。それが分かっていなければ、成長ののびしろもないぞ。」
グドルフの言う事は正しかった。明らかに足りていない、及んでいないのは、ルーザックの目標設定の曖昧さである。目標設定など、具体的なものでなければ、本来意味はない。○○という呪文を覚える。とか、GPをいくつまで増やすという様に、一つ一つ越えられそうなハードルを設定するべきである。
あるいはもっと大きな目標設定でも良いだろう。数値目標はあくまで通過点に過ぎない。その道しるべを効果的効率的に立てられるかが、目標設定達成のためには不可欠である。グドルフはこうも言う。
「目標設定の方法を失敗して、人生そのものを失敗させてきた人間を、ワシは嫌という程見てきたから言うのじゃ。お前には同じ轍を踏んで欲しくはない。だから口酸っぱく言うのじゃ。少なくとも、目標設定が出来れば、ルーザックよ、お前の力はもう一つも二つも上の段階に持っていける。だから、その為には、何でも良いから具体的な目標設定をすることを推奨する。」
「はい。分かりました。」
グドルフは、ルーザックよりも数段上の次元で、成長する結果を期待している。それが高望みだとは決して思わない。ルーザックは、その期待にグドルフの後継者として、応える義務があった。




