クエスト29 魔法使いの役割
パーティーにおける魔法使いの役割について。グドルフはこう語っている。
「いいか、ルーザック。パーティーにおいて魔法使いは、攻撃、防御、補助、回復、魔法攻撃と、少なくとも、この全てを最低限こなさなくちゃならない。という事は、つまりパーティーにおけるマルチプレイヤーとも言える。戦士や武道家の様に攻撃だけをしていれば良いわけじゃない。他職種は、戦闘に関わらない職種もあるが、魔法使いはそうはいかない。身に付けた呪文全てを使って、主役とまではいかないが、パーティーの中でメインディッシュに花を添える様な存在だ。所謂縁の下の力持ち的な。実際、魔法使いのいないパーティーは戦いに苦慮する事だろう。魔法使いは、パーティーにとって必要不可欠な存在なんだ。」
ルーザックは、以下のような質問をグドルフにしている。
「魔法ってそもそも何のためにあるのですか?」
かなり根本的な質問にグドルフは少々困った顔をして、こう答えた。
「戦闘をスムーズに終らせる為の潤滑油的なモノであると考えると良いかもな。魔法はなくても戦闘を終了させる事は出来るかもしれないが、魔法を有効に使用する事が、出来たならもっと楽にパーティーの戦闘を終らせる事が出来る。」
ルーザックの質問は決して的外れなことを言っている訳ではない。魔法の道を志すならば、避けては通れない道だからである。根本的な問題があるなら、まず真正面からぶつかる事である。いつまでも正面からぶつからず、モヤモヤしているのは一番良くない。分からないことは、どんどん聴くへきである。恥じる気持ちは捨てるべきだ。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥とはよく言ったものである。聴いて解決するモノがあるならば、どんどん聴いて解決するべきだ。ルーザックは、まだ一人前の魔法使いではない。だからこそ、聞ける事もある。
グドルフも、高齢だ。聞きたい事は遠慮せず、聞くべきだ。問題の大小に関わらず、自分が今持っている知識なと、たかが知れている。自分よりも経験のある人間に分からないことを問うのは、恥ずべき事ではない。




