クエスト28 攻撃系呪文
補助系呪文を欲求不満のまま覚えきると、次は念願の攻撃系呪文である。基礎はアルテミーラに教わったが、グドルフがルーザックに教えようとしていたのは、中級、上級の攻撃系呪文であった。
例えば、ディラ系呪文で言えばデディラドン、ナギ系ならば、ナギマ、ナギクロスなどが該当する。
ルーザックは、どんどん呪文を修得して行った。契約がスムーズに行くと言うのは、優秀な魔法使いの必須条件である。
攻撃系呪文で重要な事は、少ない消費GPで、より強力な威力を発揮する呪文を連発出来るかに尽きる。ここにアルテミーラの奥義FEEL THE MAGIC をミックスさせられれば完璧である。
どんなに強力な呪文でも、一発、二発でGPが枯渇するようでは、修行が足りない。そうならない為の訓練及び修行なのである。
「いいか、ルーザック。やはり魔法使いは非力だ。直接攻撃ならば、戦士や武道家には敵わない。となると、期待されるのは、魔法による攻撃力やパーティー全体の能力を引き上げる補助系呪文や、パーティーがピンチの時に使う回復系呪文だ。これ等の魔法は、修練すればするほど、結果として返って来るものである。魔法使いの価値は、攻撃系呪文をどのレベルまで、引き上げる事が出来るかによって決まってくる。しっかり修練するように。」
グドルフは、あくまで回復系、補助系、攻撃系の三本柱のバランスが高いレベルで維持されるという事が、理想の魔法使い(呪文マスター)=大魔導士だという考えがあった。その為には、毎日どのくらいの瞑想が出来て、集中力が高められるかという事にかかってくる。
ルーザックも従順に言われた事をただこなすだけではない。工夫し、創意し、自分にあった特訓方法や、スタイルをきちんと確立していっのた。
ルーザックにとって、グドルフの後継者として教育されている日々は、充実していた事は間違いない。ありとあらゆる呪文の契約を終えた。そんな自分は何でも出来てしまう気持ちになっていた事は確かである。
そんな中で、やはり自分の本当の力が開花させる為には、悟りの書を手にいれまずは、賢者になるしかないと思った。だが、グドルフは、お前は魔導士だから、賢者になる必要はないという。師匠の言葉を信じて、このままグドルフ・オリスタイガーから合格を手にする方が先なのでは?とも思った。果たしてルーザックの判断は?




