クエスト24 世界最強の魔法使い
ところで、グドルフ・オリスタイガーという男の正体について、語っておかねばなるまい。
グドルフ・オリスタイガーは現役最強の魔法使いと言われている。多くの魔法使いが目指す大魔導士である。
グドルフ・オリスタイガーは、元々メラガディア国立魔法学校で、長い間校長を勤めていた。それまでは流浪人として、世界各地をまわり、己の魔法で、困っている人を助けていた。
だが、60歳を機に第一線を退いた。グドルフは、シュバラルティゴへ隠居し、その存在を世間から隠した。グドルフ・オリスタイガーが世界最強の魔法使いと言われる由縁は、なんと言ってもGP(呪文を唱えられる回数)の高さと、使える魔法の多さ、呪文の詠唱スピード、一つ一つの呪文の威力の高さにある。
魔法における全ての能力が、世界最高水準にあったからである。この世界には沢山の魔法使いがいるが、グドルフ・オリスタイガーを越える魔法使いは現れていない。
職業は賢者という事になっているが、今はただの隠居ジジイである。
ルーザックのような若輩者が、グドルフの様な御手本がいるということは、滅多にないチャンスであった。
一回のレッスンの大半は、グドルフのマンツーマンレッスンである。初めのうちは当然基礎から。と同時にGPや、呪文の威力も高めていく。
グドルフは、70代には見えない精力的動作でルーザックに、魔法の伊呂波を叩き込んで行く。
「いいか、ルーザック。ワシが世界最高レベルの魔法使いになれたのは、毎日欠かさず基礎鍛練を怠らなかったからだ。お前も毎日欠かさず基礎鍛練を欠かさなければ、いつか実力が開花する。今は目に見える効果はないかもしれない。だが、焦るな。地道にコツコツ努力を積み重ねなさい。」
グドルフ・オリスタイガーは口酸っぱく、ルーザックに言って聞かせた。まるで、自分の鑑になって欲しいかの様に。それがグドルフの指導方法であった。それでもルーザックはやりがいを感じていたし、新しい発見の連続だった。
これまでの自分のやり方は、独学による素人のやり方であり、言うなれば我流の延長でしかなかった。理由はどうあれ、魔法の事を基礎基本から教わる事は、なかった為、ルーザックにとっては学ぶ事は、多く決して毎日が少なくない経験値を積み重ねて行けた。




